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身体活動質問票の推定値の妥当性を確認

(国研)国立がん研究センターの社会と健康研究センターは2日、コホート研究により、日本人の身体活動質問票から推定した強度別の身体活動の正確さを検討した結果、中強度と中高強度の身体活動量について、疫学研究を行うために必要な一定程度の正確さがあることがわかったと発表した。

 身体活動には、さまざまな良い健康影響があり、特に中強度以上の身体活動で良好な健康状態との関連が数多く報告されている。一方、日本人における中高強度の身体活動の健康影響については科学的根拠が十分でなかった。そこで、2019年に全国4地域に在住した人のうち、10年後調査に参加し、身体活動質問票と行動記録表に3~6カ月間隔で2回回答した男女110人を対象に検討した。

 身体活動質問票で把握した身体活動の内容に合わせて、それぞれ適切な強度を当てはめ、各身体活動の実施頻度と1回当たりの時間から、週当たりの強度別の身体活動量を計算した。次に、身体活動質問票から推定した強度別の身体活動と、詳細な行動記録票による強度別の身体活動との相関係数から、強度別の身体活動の妥当性を検討。また、身体活動質問票の2回の回答の相関係数から、強度別の身体活動の再現性を検討した。

 その結果、身体活動質問票から推定した強度別の身体活動量と、行動記録票から算出した実際の身体活動量との妥当性の相関係数は、中強度で0.300、中高強度で0.610、総身体活動量で0.672。また、測定の再現性の相関係数は中強度で0.482、中高強度で0.645、総身体活動量で0.684だった(1に近いほど正確さを示す)。

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