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葛の花、PRISMA2020準拠 東洋新薬、ターミナリアベリリカとともに新・システマティックレビュー届出

 機能性表示食品の機能性関与成分として多くの届出がある葛の花由来イソフラボン(テクトリゲニン類として)とターミナリアベリリカ由来没食子酸の科学的根拠について、PRISMA声明2020に準拠したシステマティックビュー(SR)が届け出され、5日までに公開された。

 両成分を含む機能性食品素材(原材料)を独自素材として取り扱うとともに、両成分を配合した機能性表示食品の届出サポートを行う健康食品受託開発・製造大手の㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市、服部利光社長)が、それぞれPRISMA2020に準拠するかたちでSRを実施し科学的根拠を再検証した上で、既存届出に対して変更届出を行った。

 変更届出を行ったのは、葛の花由来イソフラボンに関しては届出番号「E76」、ターミナリアベリリカ由来没食子酸は「G825」。

 PRISMA2020準拠SRを科学的根拠とするヘルスクレームは、葛の花由来イソフラボンに関しては「肥満気味な方の、体重やお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)やウエスト周囲径を減らすのを助ける」機能、ターミナリアベリリカ由来没食子酸は「食事の脂肪や糖の吸収を抑え、食後の中性脂肪や血糖値の上昇をおだやかにする機能、肥満気味な方のお腹の脂肪(内臓脂肪と皮下脂肪)とBMIを減らすのを助ける」機能がそれぞれ報告されている旨となる。

 葛の花由来イソフラボン、ターミナリアベリリカともに、これまでの届出件数は累計100件を超えている。PRISMA2020準拠SRが整ったことで、変更届出が順次、進んでいくことになりそうだ。機能性表示食品制度を所管する消費者庁は、ヘルスクレームの科学的根拠としてSRを届け出ている全ての機能性表示食品について、SRに関する現行国際基準のPRISMA2020に準拠するかたちでSRを実施し、順次、変更届出を行うよう事業者に求めている。また、新規届出に関しても、来年4月1日以降の届出は、PRISMA2020に準拠している必要がある。

 東洋新薬は、他の機能性関与成分に関しても、最終製品販売会社に対する機能性表示食品の届出サポートなどを目的に、SRを実施して科学的根拠を検証し、届出を行っている。「引き続きPRISMA2020対応を進めていく」(同社広報担当)という。

【石川太郎】

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