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機能性表示食品、利用減少傾向 安全性期待は増加、価格負担も鮮明化

 消費者庁は21日、令和7年度(2025年度)「食品表示に関する消費者意向調査」の報告書を公表した。報告書では、機能性表示食品に対する認知や利用実態、制度理解の現状などが明らかになった。機能性表示食品の摂取経験者は前年より減少した一方、「安全性が担保されている」として利用を期待する回答は増加した。他方、「価格が高い」、「機能が信頼できない」といった理由から利用を控える傾向も強まっており、制度に対する理解不足も改めて浮き彫りとなった。

認知は維持、摂取経験は減少

 調査によると、機能性表示食品について「どのようなものか知っている」と回答した割合は30.0%(前年20.9%)、「聞いたことはあるがどのようなものか知らない」は58.2%(同61.7%)、「聞いたこともなく、どのようなものかも知らない」は11.8%(同17.4%)だった。

 摂取状況については、「現在摂取している」が13.0%(前年15.9%)、「以前摂取していたが、今は摂取していない」が14.2%(同15.4%)で、摂取経験者の合計は27.2%(同31.3%)となった。

 一方、「摂取したことはないが、今後摂取してみたい」は26.7%(前年27.3%)、「これまでに摂取したことはなく、今後摂取する予定もない」は22.8%、「知らない・関心がない」は23.3%だった。

安全性期待高まる一方、不信感も

 機能性表示食品を「現在摂取している」または「摂取したことはないが、今後摂取してみたい」と回答した人に理由を尋ねたところ、「表示されている機能を期待しているから」が57.3%(前年60.2%)で最も多かった。
 次いで、「安全性が担保されているから」が26.3%(前年16.7%)、「国の制度に基づいた食品で信頼できるから」が19.6%、「今までに摂取していた機能性表示食品が自分に合っていたから」が19.3%などとなった。

 一方、「以前摂取していたが、今は摂取していない」または「これまでに摂取したことはなく、今後摂取する予定もない」と回答した人では、「価格が高いから」が43.2%で最多(前年34.0%)。「機能があるか信頼できないから」が23.6%、「今までに摂取した機能性表示食品で、期待した機能を実感できなかったから」が21.9%(前年16.0%)で続いた。
 また、「安全性に不安があるから」は11.1%、「国が審査・許可したものではないから」が7.1%だった。

制度理解なお限定的

 機能性表示食品に関する理解度について質問した。機能性表示食品が「病気の治療や予防を目的としてものではない」ということを知っている人は36.7%だった。また、「安全性や機能性について消費者庁長官の審査を受けたものではない」ということを知っている人は18.4%だった。 

 調査では、特定保健用食品(トクホ)および栄養機能食品についても認知や利用状況を調査した。

 トクホについては、「どのようなものか知っている」が38.2%、「聞いたことはあるがどのようなものか知らない」が52.9%、「聞いたことがなく、どのようなものかも知らない」が8.9%だった。

 摂取状況は、「現在摂取している」が13.5%、「以前摂取していたが、今は摂取していない」が18.8%で、摂取経験者の合計は32.3%となった。

 栄養機能食品では、「どのようなものか知っている」が24.7%、「聞いたことはあるが、どのようなものか知らない」が59.2%、「聞いたことがなく、どのようなものかも知らない」が16.1%となり、3制度の中で認知度が最も低かった。

 摂取状況は、「現在摂取している」が11.2%、「以前摂取していたが、今は摂取していない」が13.6%で、摂取経験者の合計は24.8%だった。

消費者庁、制度の違いを解説

 報告書では、機能性表示食品に関する解説パートも掲載された。
 解説では、健康維持・増進に関する機能が表示された食品として、「栄養機能食品」、「機能性表示食品」、「特定保健用食品(トクホ)」の3制度を比較。そのうち機能性表示食品について、「成分の機能を表示」する食品であり、「国への届出(国の審査なし)」と明記した。

 一方、特定保健用食品については、「国が審査・許可」と説明。栄養機能食品については、「国の審査なし」とした上で、特定の栄養成分を一定基準量含む食品と整理している。

 さらに、機能性表示食品の利用に当たっては、「『機能性の内容』と『成分』をしっかり確認しましょう!」、「『一日当たりの摂取目安量』を確認して摂取しましょう!」などと呼び掛けた。

 また、「医薬品とは異なり、疾病の治療や予防のために摂取するものではありません」とも記載し、摂取目安量より多く摂取しても、より健康が増進するものではないとしている。

【田代 宏】

令和7年度 食品表示に関する消費者意向調査報告書はこちら
令和6年度食品表示に関する消費者意向調査報告書はこちら

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