CPCC㈱（大川勝社長）は、機能性表示食品および特定保健用食品（トクホ）のほか、各種のエビデンス取得を支援する臨床試験受託機関。外来患者が訪れない臨床試験専用のクリニックと提携しており、依頼を受けた試験に専念することができ、試験デザインに合わせた精度の高い試験を実現している。試験の立案、試験計画書作成、被験者募集‧管理、クリニックでの検査、専門医師のサポート、データ処理‧統計解析、および報告書作成‧論文投稿までを一貫してサポートする。

　都内2カ所（日本橋・水道橋）のクリニックと提携し、専門の医師・スタッフが試験終了まで責任を持って対応している。チヨダパラメディカルケアクリニック（日本橋）には、広さ43㎡、温度18〜38°C、湿度40〜70%の恒温恒湿室を完備しており、運動負荷試験、肌質改善試験、冷え症改善試験など、一定の環境が必要な試験にも対応する。検体処理も完備しており、採取した検体を速やかに遠心分離し分注して研究所に送付することも可能。2フロア合計で約680㎡ある試験会場には一度に100人以上が収容でき、大人数の試験が運用可能。試験会場は間仕切りも可能なため、試験に応じたレイアウトが変更できる。また、経時採血や蓄尿試験などの長時間の安静待機が必要な負荷試験などにも対応可能な実施環境を整えている。広い試験会場であることから、感染症対策として被験者間の距離を保った運用も可能だ。

　チヨダオーラルヘルスケアクリニック（水道橋）では、口腔領域の専用施設として、口臭測定、歯周検査、口腔内フローラ検査など、口腔機能に関する検査全般の実施を可能としている。クリニックにある検査機器以外にも、依頼者が機器を持ち込んでの検査を行うことも可能で、症例数の少ない販促用データ取得を目的とした試験にも対応する。
　2施設とも最寄駅から徒歩3分以内とアクセスが良いため、臨床試験に参加する被験者が会場まで道に迷わず来院できることもメリットとしている。
　

【藤田勇一】

＜COMPANY INFORMATION＞
所在地：東京都中央区日本橋本石町3-3-10　ダイワビル4階（本社）
TEL：03-6225-9001
URL：https://www.cpcc.co.jp/
食品、化粧品、各種デバイス等の有効性‧安全性・パイロット試験等の受託、 機能性表示食品、特定保健用食品の臨床試験の総合的サポートなど

〇2023年機能性表示食品特集 関連記事
：エビデンスの質、その判断基準（前編）
：エビデンスの質、その判断基準（後編）
：インデナのケルセチン、次の機能性表示は？
：睡眠ケアのベネトロン、新領域へ　常磐植物化学研究所、ヒト試験を新たに
：抗疲労成分SAC普及、備前化成の本気度　デジタル広告などで消費者認知向上図る
：生んだ2素材、どれも制度対応　リコム、キノコ素材で腸内環境から体重減少まで
：γ-オリザノール含有こめ油の届出を支援　オリザ油化、柱事業の成長図る
：＜オピニオン＞ 浮き彫りになった問題を整理すべき 関西福祉科学大学・竹田竜嗣准教授
：ユニアル　23年6月期、3期連続2ケタ増へ　クマ笹由来乳酸菌でIgA抗体量増加確認
：ユニキスの原料展開、国内外で好調　「ルテマックス」を提案
：機能性表示食品制度を評価しますか？　118社に聞く　公平性・透明性を求める声多く
：始まった9年目の制度運用　届出6,000件超えて次の山は
：プラセボ対照試験の光と影　無処置対照試験は影を消せるか
：睡眠ケア＝翌日の認知機能サポート　ケミンが新製品「デイリーズー」
：フコース、体重管理と便通改善の2大機能　焼津水産化学「今期最も期待」
：＜オピニオン＞エビデンスの質、改めて向き合う必要　GNG・武田猛氏
：＜オピニオン＞低レベルの研究レビューを採用しないこと　健康栄養評価センター 柿野賢一氏
：＜オピニオン＞エビデンスの強さ、どう伝える？　食品機能研究所　勝田徹氏
：シー・アクト、ペンタデシルを機能性表示対応素材に　まずは肌、次いで血糖値
：丸善製薬のHMPA、サプリからスープまで　初登場から短期間で積み上がる届出
：試験内容が高度化し費用も高騰　CROの課題と展望、提案力・サービス内容で差別化が進む
：KSO、パイロット試験から大型案件まで　早い・親切丁寧・高レベルをモットーに24年
：植物由来の筋力ケア素材、拡販目指す　ニップン、1日当たり摂取量を従来の半分量へ
：総医研、抗疲労分野で業界トップクラス　400超のヒト試験で得たノウハウ
：ヒューマ、幅広い試験ニーズに対応　高難易度、新分野の試験受託も可能に
：商品開発までを最適にストーリー化　アイメックRD、フェーズに合わせた臨床試験で支援
：アップサイクル機能性表示対応素材　BHNの完熟オクラシード、まずは肌の健康維持で