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素材販売、フジッコとダイセルが協力 大豆イソフラボン×ラクトビオン酸で肌の健康ケア提案

 フジッコ㈱(神戸市中央区、福井正一社長)と㈱ダイセル(大阪市北区、小河義美社長)が協力して大豆イソフラボンとラクトビオン酸の原材料販売を進めるという。フジッコが20日、消費者庁へ届け出た機能性表示食品の届出公開を伝えるニュースリリースの中で明らかにした。この機能性表示食品では、両成分を同時に摂取することで、女性の肌の弾力を維持する旨のヘルスクレームを届け出ている。両社の共同研究成果。

 フジッコは5月、同社で製造販売する大豆イソフラボン「フジフラボン」と、ダイセルが原材料販売を手がける酸性オリゴ糖の一種、ラクトビオン酸をそれぞれ機能性関与成分とする機能性表示食品の届出を行い、消費者庁が今月11日、公開していた(12日付既報)。

 この届出のヘルスクレームは、「大豆イソフラボンとラクトビオン酸には、同時に摂取することにより、肌の乾燥が気になる女性の肌の弾力を維持し、肌の健康を守るのを助ける機能があることが報告されています」。各成分の1日あたり摂取目安量は、大豆イソフラボンが25mg、ラクトビオン酸が250mgとなっている。

 フジッコによると、大豆イソフラボンを関与成分とする機能性表示食品で「肌の弾力維持」を訴求する届出は今回が初。同成分は、中高年女性の骨の成分維持を中心に届出件数が積み上がっている。

 同社は20日に出したニュースリリースの中で、「今後はダイセル社と協力して飲料やサプリメント等のメーカー向けに『フジフラボン』とラクトビオン酸の原料販売を進めていく予定」だと伝えた。また、両成分の同時摂取に伴う機能性については、肌の水分量やバリア機能の維持に関しても有効性が確認されているとし、肌の弾力を維持する機能と併せた3つのヘルスクレームを同時に行う機能性表示食品の届出を現在進めていることを明らかにした。

【石川太郎】

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