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朝日印刷、売上対前年同期比2.8%増 一般用医薬品向け製品、化粧品向け製品の受注が回復の兆し

 朝日印刷㈱(富山県富山市、朝日重紀社長)はこのほど、2024年3月期第1四半期決算短信(23年4月1日~6月30日)を発表した。売上高は対前年同期比2.8%増の104億700万円、営業利益は同28%増の7億3,600万円だった。

 同社グループでは、2025年3月期を最終年度とする中期経営計画「AX2024」の折り返し年度として、策定した5つの事業戦略を着実に実行し、企業価値の向上と持続的成長に向け、グループ一丸となって取り組んだ。売上高は、包装システム販売事業の落ち込みがあったものの、印刷包材事業が順調に推移し増収。利益面は、人件費の増加や原材料・諸資材の値上げによる費用増加もあったが、海外子会社における受注の増加が大きく貢献したことで増益となった。

 同社グループの主要事業である印刷包材事業は、海外子会社(Harleigh (Malaysia) Sdn.Bhd.とShin-Nippon Industries Sdn.Bhd.)においての医薬品包材の受注増加により、売上・利益ともに前年同期を大きく上回った。一方、国内市場は、新型コロナウイルス感染症の行動制限緩和を受けた外出機会や外国人旅行客の増加により、一般用医薬品向け製品や化粧品向け製品の受注回復の兆しが見られたものの、医療用医薬品向け製品では、添付文書の電子化による同梱廃止の動きが本格化したことにより、前年同期と比べ売上は増加したが、利益は横ばいとなった。これらの結果、印刷包材事業の売上高は、同11.6%増の98億4,700万円、利益は、同12%増の23億8,700万円だった。

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