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女性の健康、新たなヘルスクレーム 【機能性表示食品届出更新】月経前の「晴れない気分」など軽減

 月経前の一時的な「晴れない気分」などを軽減する働きを訴求する機能性表示食品の届出が2日、公開された。アサヒグループ食品㈱(東京都墨田区)が届け出たもので、機能性関与成分は乳酸菌の一種、CP2305ガセリ菌。最終製品のヒト試験論文を科学的根拠とする。身体的・精神的な軽い不調を月経前に感じる女性の新しい選択肢に機能性表示食品がなりそうだ。

アサヒグループ食品、「心の健康維持につながる」

 アサヒグループ食品が届け出たのは、『わたしプロローグ』を製品名とするサプリメント。ヘルスクレームの全文は、「正常な月経周期を有する健康な女性の月経前の一時的な晴れない気分、精神的疲労感、眠気を軽減する機能があります」とされている。PMS(月経前症候群)で起こる不調の軽減機能を訴求するが、正常な月経周期を有する健康な女性を主な摂取対象とする。

 届出資料によると、この機能を検証するためのヒト試験では、正常な月経周期を有する20~25歳の健康な日本人女子学生を対象にしたプラセボ対照RCT(ランダム化比較試験)を実施。連続した6回の月経周期期間(約6カ月)に試験を行った。評価指標については、主観的な評価指標としてVASアンケートなどを使用。また、客観的な評価指標として、唾液中のエストラジオール濃度、プロゲステロン濃度をそれぞれ測定した。摂取したCP2305ガセリ菌が、月経期間中の急激な女性ホルモンの変動を正常値の範囲内で調節することで、月経前の一時的なさまざまな不快感を軽減すると考えられるという。

 また、正常な月経周期を有する健康な女性の、月経前の一時的な不快感の悩みを軽減することが、機能性表示食品の目的である健康の維持・増進に資する理由については、厚生労働省が推進する健康日本21(第二次)を引き合いに出しながら説明。「身体の健康とともに重要」とされている「心の健康」の維持につながるとしている。

新規関与成分にポテトセラミドや柿タンニン

 消費者庁は2日に行った機能性表示食品の届出情報公開データベース更新で、届出番号I354から同381まで計28件(サプリメント19件、サプリ以外の加工食品8件、生鮮食品1件)の新規届出を公開した。新規の機能性関与成分の届出が複数含まれており、じゃがいも由来グルコシルセラミド、柿タンニンの届出が今回初めて公開された。

 じゃがいもの皮から抽出したグルコシルセラミド(ポテトセラミド)を届け出たのはカルビー㈱(東京都千代田区)。米などを由来とする他のグルコシルセラミドと同様、肌の健康(うるおいや弾力の維持)に役立つ旨のヘルスクレームを届け出た。届出商品の形態はサプリメントで、商品名は『PoteCera(ポテセラ)』。

 柿タンニンは、JA和歌山県農(和歌山市美園町)が、同県産の生鮮食品「たねなし柿」について届け出たもの。悪玉(LDL)コレステロールを下げる機能が柿タンニンに報告されている旨を表示する。

 なお、既存届出の取り下げ情報も更新された。DHA・EPAを配合したサプリメントの届出を㈱エバーライフ(福岡市中央区)が先月28日付で取り下げたという。販売を終了する。

【石川太郎】

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