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ラクトフェリンにpDC活性機能
森永乳業が細胞試験で確認

 免疫細胞の一種、プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)を活性化させる働きが、母乳などに含まれるタンパク質の一種、ラクトフェリンに確認されたという。細胞実験によるもの。

 ラクトフェリンの研究・開発を長年手掛けている、森永乳業㈱(東京都港区、大貫陽一社長)がこのほど発表した。今月6~10日まで、中国・北京でオンライン開催された第15回国際ラクトフェリン会議でも発表したという。

 pDCは、「健康な人の免疫機能の維持に役立つ」働きが報告されていることを訴求する機能性表示の登場によって認知が大きく高まった免疫細胞の1つ。自然免疫から獲得免疫までの免疫細胞を活性化させる働きがあるといわれ、免疫システムの「司令塔」などとも呼ばれる。

 森永乳業によれば、ラクトフェリンの摂取に伴う機能性としては、これまでの臨床試験で、日常生活における呼吸器や胃腸などの自覚症状を軽減する働きのあることが示唆されていた。そのメカニズムとしては、NK細胞やT細胞などの免疫細胞の活性化によるものである可能性が考えられていた。その上で、今回の細胞試験の結果から、その上流メカニズムにpDCの活性化がある可能性が考えられるという。

 ラクトフェリンを機能性関与成分にした「免疫領域」機能性表示食品の届出を行うのかどうか。同社の今後の動きが注目されそうだ。

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