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ビタミンDのインフルや新型コロナへの効果「確認されていない」~国立栄研が注意喚起

インフルエンザに対する限定的な予防効果を示した論文を用いて、ビタミンDなどが新型コロナウイルスにも効果があるかのような宣伝が見られることについて、(国研)医薬基盤・健康・栄養研究所は2日、そうした効果は確認されていないとする注意喚起を行った。

 ビタミンDのインフルエンザ予防に関する論文(1報)では、学童のA型インフルエンザ罹患率の低下への影響が認められたが、B型インフルエンザの罹患率に対する影響は見られなかった。気道感染症予防に関する論文(3報)では発症リスクなどに対する影響は認められず、もう1報では発症リスクの増加や症状の持続期間の延長が認められた。また、メタ分析を見ると、急性呼吸器感染症について発症リスク低下との関連が認められたとする報告と、罹患率との関連が認められなかったとする報告があると説明している。

 この結果、インフルエンザに対してビタミンDが効くと言うための十分な情報はなく、新型コロナウイルス感染症については検討した論文さえも見当たらないという。同研究所では、健康情報の拡大解釈に注意するように呼びかけている。

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