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ニップン、売上14.4%増 1食完結型の「よくばり」シリーズが好調を維持

 ㈱ニップン(東京都千代田区、前鶴俊哉社長)はこのほど、2024年3月期第1四半期(23年4月1日~6月30日)決算短信を発表した(連結)。売上は、対前年同期比14.4%増の986億3,100万円、営業利益は同117.8%増の54億4,700万円だった。

 同社グループは、経営理念「人々のウェルビーイング(幸せ・健康・笑顔)を追求し、持続可能な社会の実現に貢献します」の下、消費者、社員、株主、社会をはじめとするステークホルダーとともに、未来につながる価値の創出を目指す取り組みを推進した。
 
 小麦粉の価格改定、副製品のふすまの販売価格の堅調な推移などにより、製粉事業は、売上は前年を上回った。売上高は同112.4%の314億6,600万円、営業利益は同145.4%の21億9,900万円だった。

 業務用食品では、飲食店を中心に個人消費、インバウンド消費の回復などにより需要が増加したことから、売上高は前年を上回った。家庭用食品は、原材料費、物流費、エネルギー価格などのコスト上昇に伴い、昨年から継続して価格改定を実施したことで売上高は前年を上回った。冷凍食品では、時短・簡便ニーズの高まりを受けて1食完結型の「よくばり」シリーズを中心とした家庭用冷凍食品の販売が好調に推移し、売上は前年を上回った。これらの結果、食品事業の売上高は、同114.9%の555億4,000万円、営業利益は同322%の27億6,500万円だった。

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