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「ミニ腸」、動物試験の代替に
DNPが試験販売開始

アニマルウェルフェアの機運に対応
 

 生体の「腸」に近い機能を備える立体臓器(ミニ腸)の試験販売を、大日本印刷㈱(東京都新宿区、北島義斉社長、以下DNP)が始める。ヒトiPS細胞から誘導された直径1.5mm以上の球状構造の細胞で、機能性表示食品などの開発を行う食品関連企業はじめ製薬会社や各種検査受託企業に研究用途で提供する。20日に発表した。

 近年、動物を使った実験の禁止、削減を求めるアニマルウェルフェア(動物福祉)の機運が高まっている。その中でミニ腸は、動物試験の代替手法にもなり得る。

 DNPによると、ミニ腸は、生体の腸に近い機能を持ち、腸上皮細胞のみならず筋肉細胞や神経細胞も備える。このため、消化した食べ物を移動させる蠕動(ぜんどう)運動の他、物質の吸収・分泌といった生体に機能も有す。「ヒトの下痢や便秘に使用する薬剤に対し、生体の腸と同様の反応をすることが確認されている」という。

 今回開始する試験販売を通じ、食品関連企業などからニーズを集める。その上で、2025年度の量産に向けた作成プロセスを開発する。

 DNPは17年、国立成育医療研究センターとの共同研究で、試験管内でのミニ腸の創生に成功していた。

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