国内EC市場、27.6兆円に拡大 食品・飲料は3.3兆円、化粧品・医薬品も増加
経済産業省は21日、「令和7年度電子商取引に関する市場調査」の結果を公表した。2025年の国内BtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は27兆5,580億円となり、前年比5.5%増加した。物販系分野では「食品、飲料、酒類」が3兆3,332億円(前年比6.96%増)と最大の市場規模を占め、「化粧品、医薬品」も1兆647億円に拡大した。
調査によると、国内BtoC-EC市場は23年の24.8兆円、24年の26.1兆円から拡大を続けている。25年のBtoB-EC(企業間電子商取引)市場規模も560.1兆円となり、前年の514.4兆円から8.9%増加した。
EC化率は、BtoC-ECが9.80%で前年比0.02ポイント上昇、BtoB-ECが45.9%で同2.8ポイント上昇した。商取引の電子化が引き続き進展している。
食品・飲料は6.96%増、化粧品・医薬品は4.90%増
BtoC-EC市場のうち、物販系分野の市場規模は15兆8,233億円で、前年比3.97%増加した。
カテゴリー別では、「食品、飲料、酒類」が3兆3,332億円となり、前年の3兆1,163億円から6.96%増加した。EC化率は前年の4.52%から4.66%に上昇した。
「化粧品、医薬品」は1兆647億円で、前年の1兆150億円から4.90%増加した。EC化率も8.82%から9.11%に上昇した。
その他の主要カテゴリーでは、「衣類・服装雑貨等」が2兆8,941億円(前年比3.43%増)、「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」が2兆8,829億円(同5.05%増)、「生活雑貨、家具、インテリア」が2兆6,258億円(同2.51%増)となった。
EC化率が高いカテゴリーは、「書籍、映像・音楽ソフト」の57.93%、「生活家電、AV機器、PC・周辺機器等」の43.08%、「生活雑貨、家具、インテリア」の31.73%だった。
サービス系は8.64%増、越境ECも拡大
サービス系分野のBtoC-EC市場規模は8兆9,362億円となり、前年比8.64%増加した。
このうち、「旅行サービス」が3兆7,603億円(前年比6.68%増)と最大の市場規模を占めた。「飲食サービス」は1兆984億円(同13.34%増)、「理美容サービス」は7,995億円(同9.49%増)、「フードデリバリーサービス」は5,628億円(同3.43%増)だった。
デジタル系分野の市場規模は2兆7,985億円で、前年比4.52%増加した。最大のカテゴリーである「オンラインゲーム」は1兆2,759億円(同1.65%増)となった。
また、CtoC-EC(個人間電子商取引)の市場規模は2兆6,870億円と推計され、前年比6.34%増加した。
日本、米国、中国の3カ国間における越境EC市場も拡大した。中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は2兆7,560億円(前年比4.5%増)、米国事業者からの購入額は3兆3,086億円(同5.4%増)だった。
同調査は1998年度から毎年実施しており、今回で28回目となる。国内のBtoC、BtoB、CtoCの各EC市場規模に加え、日本、米国、中国の3カ国間における越境EC市場規模などを推計している。
【編集部】
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