紅麹サプリ死亡関連、調査再び1件 問い合わせ429件に増加、腎関連以外の受診者も増加
小林製薬㈱(大阪市中央区、豊田賀一社長)が公表している「紅麹コレステヘルプ等に関する事例数」の10月4日時点の集計で、死亡が関連する問い合わせが9月20日時点から1件増え、429件となった。このうち詳細調査対象は155件から156件に増加し、8月23日時点でゼロとなっていた「調査継続」も再び1件となった。
また、入院・通院した受診者数は2人増加したが、腎関連疾患に限定した人数に変化はなかった。
死亡関連の詳細調査、再び継続中に
小林製薬の公表資料によると、10月4日時点の死亡関連問い合わせ429件の内訳は、「摂取の実態なし」が273件、「摂取実態確認中」が0件、「詳細調査対象」が156件。このうち「調査継続」が1件、「調査完了」が55件、「その他」が100件だった。
9月20日時点と比較すると、死亡関連問い合わせ、詳細調査対象、調査継続がそれぞれ1件増えた。「摂取の実態なし」、「摂取実態確認中」、「調査完了」、「その他」に変化はなかった。

同社の公表数値では、5月31日時点で死亡関連問い合わせが426件、詳細調査対象が153件、調査継続が0件だった。その後、6月21日時点でそれぞれ427件、154件、1件となり、7月20日時点には問い合わせが428件、詳細調査対象が155件に増加した。
8月2日時点では調査継続が1件残っていたが、8月23日時点で0件となった。この際、調査完了は55件のまま変わらず、「その他」が99件から100件に増えていた。
編集部の質問に対し、小林製薬は8月31日、8月23日時点で詳細調査継続中の事例がないことを認めたものの、内訳が変動した理由については説明を控えた。
今回、死亡関連問い合わせ、詳細調査対象、調査継続がそれぞれ1件増加した。ただし、3項目の増加が同一事例によるものかどうかは、公表資料からは確認できない。
腎関連疾患以外の受診者が2人増
入院・通院した受診者の数も増加した。
10月4日時点の入院者数は619人、通院者数は2,792人で、9月20日時点からそれぞれ1人増えた。受診者計は3,409人から3,411人となった。
このうち腎関連疾患に限定した人数は、入院353人、通院1,889人、受診者計2,242人で、いずれも前回から変化がなかった。今回増加した受診者2人は、いずれも腎関連疾患以外として集計されている。
なお、小林製薬は死亡関連の問い合わせを「件数」、入院・通院・受診者計を「のべ人数」として公表している。それぞれ異なる区分で集計されており、今回の死亡関連問い合わせ1件の増加と、受診者2人の増加との関係は公表資料から確認できない。
また、新たな健康被害事例が確認されたのか、すでに把握していた事例について受診状況が確認されたのかも明らかではない。
死亡との因果関係、従来の説明を維持
小林製薬は今回も、同社の調査において、紅麹コレステヘルプ等の摂取により死亡したことが明らかな症例は判明していないとの説明を掲載している。
8月23日時点で死亡関連の詳細調査継続がゼロとなり、同社もその事実を認めていたが、今回の集計では再び1件となった。死亡関連問い合わせの増加に伴う新たな詳細調査なのか、既存事例の取り扱いに変更があったのかについては、公表資料から判断できない。
【田代 宏】

