Gnosisとオムニカ共催セミナー 【食品開発展内で開催】ビタミンK2(MK-7)を次のステージへ
フランスの生化学メーカーGnosis by Lesaffre(以下、Gnosis)と、日本のサプリメント原材料メーカー㈱オムニカ(静岡県裾野市)は、来月15日に都内で開幕する「食品開発展」内で、ビタミンK2(MK-7)原材料「MenaQ7」に関する共催セミナーを行う。両社が10日までに明らかにした。
MenaQ7は、天然発酵により製造されるビタミンK2(MK-7)原材料。開発・製造元のGnosisは、「長年にわたり骨の健康をはじめとする臨床研究が積み重ねられてきた」と説明しつつ、MenaQ7そのものを使用して蓄積された臨床的エビデンスを「他のMK-7原材料との違いを示す科学的な裏付け」と位置付ける。今回のセミナーは、「MenaQ7の科学的リーダーシップと他のK2原材料との違いを日本市場に伝えることを目的の1つにしている」という。
広がり見せるビタミンK2研究の射程
ビタミンK2は、骨の形成に必要な栄養素。骨形成に関与するオステオカルシンなどのビタミンK依存性タンパク質のγ-カルボキシル化に必要とされる。その中で、Gnosisによれば、これまでのMenaQ7を用いた研究では、2009年に実施された健康な小児を対象とした試験で、低カルボキシル化オステオカルシン(ucOC)の低下とオステオカルシンのカルボキシル化改善が報告されたという。このほか複数の研究を通じ、骨の健康に関するエビデンスが積み重ねられてきたとしている。
一方でGnosisは、近年の研究では「K2の役割を骨に限定せず、より広い視点から捉える方向に発展している」とも説明。同社はこの考え方を「Navigate calcium in our body(体内のカルシウムを適切にナビゲートする)」という表現で説明しており、オステオカルシンに加え、血管石灰化の抑制に関与するとされるビタミンK依存性タンパク質MGP(Matrix Gla Protein)など研究対象が広がってきたことで、ビタミンK2とカルシウム利用との関係について理解が深まってきた、という。
Gnosisは、こうした流れの新たな節目として、2026年に『JAMA Cardiology』に掲載されたとする臨床研究論文を挙げる。同社の説明によれば、この研究は、冠動脈疾患患者180人を対象に、MenaQ7を1日あたり360μg、2年間摂取する無作為化臨床試験として実施され、冠動脈石灰化(CAC)の進行についてプラセボ群との差が報告されたという。Gnosisはこの研究論文を今回のセミナーの主要テーマの1つに位置付けている。
セミナーでは、過去の研究成果の紹介にとどまらず、2026年の最新研究を現在地として、これまでMenaQ7を用いて蓄積されてきた研究を総括する方針。骨の健康に関する研究からビタミンK依存性タンパク質への理解、血管石灰化研究へと、K2研究がどのように発展してきたかを一連の流れとして紹介する予定だという。
MenaQ7自体の臨床エビデンスを差別化軸に
MenaQ7をより詳しく説明すると、登録菌株Bacillus GM 17/72(DSM 17766)を用いた天然発酵により製造される高純度トランス型MK-7原材料、となる。Gnosisは、その製造方法や品質の一貫性に加え、MenaQ7そのものを用いて実施されてきた臨床研究の蓄積を大きな特徴として挙げ、「同じMK-7であっても製造方法によって純度プロファイルが異なり得る」と指摘。その上で、これまでに繰り返してきた臨床的検証をMenaQ7と他のK2原材料との「差別化における中心的要素」に挙げる。
Gnosisはまた、ビタミンK2を巡る日本の健康食品市場の環境について、これまで規制上、ビタミンK2の骨に関する科学的ベネフィットをBtoB市場で十分に訴求しにくかった、との認識を示しつつ、「過去に発表された骨研究についても、現在の日本市場にとって改めて重要な情報になる」としている。年内にも公布される見通しの日本の栄養機能食品制度の改正が、MenaQ7を日本に普及させる追い風になると見る。
MenaQ7の国内市場への供給を長年手がけているオムニカは、MenaQ7を単なる汎用的なビタミンK2(MK-7)原材料として位置付けるのではなく、「どのMK-7か」までを含めて臨床エビデンスを評価することの重要性を日本市場に継続して発信していく方針。今回の食品開発展でのセミナーを皮切りに、Gnosisと連携しながら、「MenaQ7の科学的背景と臨床研究について情報提供を進める」としている。
セミナーの開催日時は、東京ビッグサイトで開催される「食品開発展」の2日目、10月15日(木)の午後12時半から12時50分。展示会場内に複数用意されるセミナー会場のうち「PG」会場で行われる。
【石川太郎】

