日本化粧品協会、引地代表理事辞任 4月23日付、江口氏が代表理事に就任
(一社)日本化粧品協会(JCA)の代表理事を務めていた引地功一氏が4月23日付で辞任し、江口真理氏が同日付で代表理事に就任していたことが、編集部が取得した同協会の履歴事項全部証明書で分かった。一連の役員変更は7月6日に登記されている。
JCAを巡っては、LEAPホールディングス㈱(千葉県流山市、岡村徳久社長)が同協会と引地氏を相手取り、1億1,319万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地方裁判所に提起している。
編集部が8月18日に報じた同訴訟の記事では、訴状が引地氏をJCAの代表理事としているのに対し、JCA・引地氏側が6月17日付の準備書面(1)で「現在の代表理事は被告引地ではない」と主張していることを紹介した。当時、編集部が登記情報を確認したところ、「登記手続中」となっており、変更内容までは確認できなかった。
刑事初公判と同日に代表理事辞任
今回取得した履歴事項全部証明書によると、引地氏は4月23日付で代表理事を辞任し、江口氏が同日付で代表理事に就任した。この変更は7月6日に登記されている。
4月23日は、東京大学大学院医学系研究科の「臨床カンナビノイド学」社会連携講座を巡る贈収賄事件で、引地氏と吉崎歩元特任准教授の刑事初公判が東京地裁で開かれた日でもある。
引地氏は同日の公判で、今後は母親が運営する社会福祉法人で就労する予定で、JCAの代表理事も辞任すると述べていた。前稿でもこの発言を報じていた。
登記簿上、引地氏の代表理事辞任日は、この公判と同じ4月23日付となっている。
理事・監事も4月23日付で変更
役員変更は代表理事だけではなかった。
8月21日に編集部が取得した履歴事項全部証明書によると、江口氏のほか三塚正喜氏が4月23日付で理事に就任。従来から理事だった引地氏、石塚花絵氏、久保信保氏については4月23日付の辞任が記録されている。このうち石塚氏はその後、再び理事として登記されている。監事を務めていた引地章友氏についても4月23日付で辞任している。
これら一連の変更はいずれも7月6日に登記された。

LEAP社が3月12日に提起した訴訟では、引地氏についてJCAの代表理事を務める人物として訴状に記載されている。
これに対し、JCA・引地氏側は6月17日付の準備書面(1)で、訴状の記載について「現在の代表理事は被告引地ではない」と指摘していた。
引地氏、現在は顧問として関与
今回の登記によって、少なくとも登記簿上は、引地氏が4月23日付で代表理事を辞任し、江口氏が代表理事に就任していたことが確認できた。
ただ、引地氏は現在もJCAとの関係を継続している。編集部が役員変更について質問したところ、引地氏からの返信メールの署名には「一般社団法人 日本化粧品協会 顧問」と記載されていた。
編集部が現在の立場について確認したところ、引地氏は「創設から十数年経ち引継ぎ事項も多いので、今は顧問の立場になっている」と回答した。
このため、引地氏は代表理事および理事を辞任した後も、顧問としてJCAに関与していることが分かった。
【田代 宏】

