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龍泉堂、睡眠ケア素材を展開 サフラン由来「Affron」の臨床データ紹介

 健康食品原料を取り扱う㈱龍泉堂(東京都豊島区、塩島由晃社長)は、27日~29日まで東京ビッグサイトで開催されている「ifia/HFE JAPAN 2026」において、快眠・ストレスケア素材「Affron®(アフロン)」を提案している。28日に行われたプレゼンテーションセミナーでは、同社開発室主任の高橋亮平氏(=写真)が登壇し、日本人の睡眠不足の現状を踏まえながら、サフラン由来素材「Affron」の機能性や臨床試験データについて説明した。

 塩島由晃社長(後列左から3人目)

 高橋氏は冒頭、日本人の睡眠不足問題について言及。OECD調査では、日本人の睡眠時間が調査対象国の中で最も短く、7時間台にとどまっていることを紹介した。さらに、2019年の国の調査では、睡眠時間が6時間未満の人が男性で37%、女性で40%に達していると説明。特に30~50代男性と40~50代女性では、4割以上が6時間未満の睡眠しか取れていない現状を示した。

 こうした背景を踏まえ、高橋氏は「睡眠が十分に取れていない日本人に適した素材」として「Affron®」を紹介した。

 「Affron®」は、サフランのめしべ(柱頭)から抽出・精製したサフランエキス末。サフランはアヤメ科クロッカス属の多年草で、世界最大の生産国はイラン。日本でも大分県や宮崎県で少量生産されているという。

 高橋氏は、「花1つにつき3本しかないめしべを乾燥させて使用するため、非常に貴重なスパイス」と説明。機能性成分として、サフラナールとクロシンを含有していると述べた。

 サフラナールについては、「サフランの香りの主成分」であり、BDNF(脳由来神経栄養因子)の増加作用や神経保護作用が報告されていると説明。一方、クロシンについては、水溶性カロテノイドであり、代謝産物であるクロセチンとともに、睡眠やBDNF増加への作用が報告されていると紹介した。

 また、作用メカニズムとして、メラトニン合成促進についても解説した。高橋氏によると、アフロン投与により、メラトニン合成の律速酵素であるAANAT(アリルアミン-N-アセチル転移酵素)の発現が増加する一方、IDO2(インドールアミン2,3-ジオキシゲナーゼ2)が抑制されることで、キヌレニン経路への転換を抑え、メラトニン合成量が増加することがラット試験で確認されているという。

 さらに、キヌレニン経路の活性化やキヌレン酸の増加は、うつ病態形成にも関与するとされており、「メンタルヘルスへのポジティブな効果も期待される」と説明した。

 臨床試験についても複数紹介した。18~70歳のオーストラリア人を対象に、Affron®を28mg/日で4週間摂取させた試験では、不眠症スコアの減少や、回復睡眠アンケート(RSQ)の改善が確認されたという。

 また、120人を対象にした比較試験では、28mg/日群、14mg/日群、プラセボ群を比較。ピッツバーグ睡眠日誌(PSD)において、14mg/日群でも28mg/日群と同等の睡眠改善効果が確認されたと説明した。

 メンタル領域では、18~77歳の120人を対象とした試験で、28mg/日群において、緊張、うつ、倦怠感、混乱などの気分障害スコアが改善し、活力スコアの向上も確認されたという。

 さらに、12~16歳の軽度~中程度のうつ・不安症状を持つ少年少女68人を対象とした試験では、不安・うつ症状の改善が確認されたほか、更年期女性128人を対象とした試験では、不安症状が33%、うつ症状が32%減少したと紹介した。

 提案資料によると、「Affron®」は機能性表示食品対応素材として提案されており、睡眠の質改善やストレスケア素材として位置付けられている。1日の摂取目安量は14~28mgで、原料原産国はスペインとイラン、および加工国はスペイン。

 また、水溶性で加工適性が高く、打錠品、グミ、可食フィルムなど幅広い加工形態への応用が可能としている。

 高橋氏は最後に、「睡眠の質改善とメンタルヘルスの両面からアプローチできる素材である」と述べ、健康食品や機能性表示食品への採用を呼び掛けた。

【編集部】

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