コンタミ問題、機能性表示食品に波及 アサヒグループ食品、配合商品の一部自主回収を発表
アサヒグループ食品㈱(東京都墨田区、川原浩社長)は25日、機能性表示食品のサプリメント『ディアナチュラゴールド サラシア』の一部ロットを自主回収すると発表した。
松浦薬業㈱(愛知県名古屋市)が製造、㈱タカマ(山口県下関市)が供給した健康食品の原材料、サラシアオブロンガエキス末(サラシアエキス末)の一部ロットに医薬品成分のエフェドリンが微量、意図せず混入していた問題の影響が機能性表示食品に及んだ格好だ。
アサヒグループ食品は、エフェドリンの混入量はごく微量(1日最小有効量12.5mgの約3000分の1)のため、健康への影響はない、としている。だが、医薬品医療機器等法の第55条2項に抵触するとし、無承認無許可医薬品に該当する可能性に言及。「万全を期して商品の一部を回収する」としている。
同社の発表によると、自主回収対象商品は、『ディアナチュラゴールド サラシアa』(届出番号G616)の30日分及び60日分のうち、2022年6月から24年3月までに製造された一部ロット。対象賞味期限などについて同社は以下を示している。

自主回収対象商品の数量は、30日分と60日分を合わせて約13万6,000個に上る。
サラシアエキス末を供給したタカマは25日午前、同エキス末の一部製品の自主回収を発表していた。21年11月から22年11月に製造・出荷したロット番号「2111」、「2212」、「2206」、「2206A」、「22207」、「2210」、「2210A」の自主回収を進めている。
タカマと、同エキス末を製造した松浦薬業によれば、23年から今年までの製造・出荷分についてエフェドリンは検出されていない。分析は、第三者機関で行ったという。また、同成分が微量含まれることに起因する健康被害の報告もない、としている。
【石川太郎】
(冒頭の画像:アサヒグループ食品が自主回収を決めた機能性表示食品。文中の画像も含め、同社の報道発表資料から)
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