川田議員、コロナワクチン中止を訴え 12日予算委で「遺伝子製剤を健康人に接種するのは日本だけ」
3月12日、参議院の予算委員会で新型コロナワクチンを巡る質疑が行われた。委員として質問に立ったのは、立憲民主党の川田龍平参議院議員だ。福岡資麿(ふくおかたかまろ)厚生労働大臣と厚生労働省・鷲見学(すみまなぶ)健康生活衛生局感染症対策部長の2人を相手に、約10分間に及ぶ質疑で火花を散らした。
川田委員は、「コロナワクチンはもうワクチンではない」、「もういい加減やめてください!」と声を振り絞るようにして訴えた。
川田委員は、新型コロナワクチンの定期接種について、各メーカーからの出荷量と医療機関への納入量の具体的なデータの提出を求めた。鷲見部長は、個別企業のワクチン納入量は企業の事業活動に影響する情報であり、公正な競争環境を害する恐れがあるため、個別開示を差し控えると説明。ただし、5社合計の医療機関への納入量は、1月24日時点で約786万回分と回答した。
続けて川田委員は、ワクチン接種後の2,000人以上の死亡者報告を指摘。ワクチン接種の一時中止を訴えるとともに、審議会委員の利益相反問題にも言及した。また、コロナワクチン接種者の数が低調な理由に安全性に対する懸念があるのではないかと疑問を呈した。
これに対して福岡厚労相は、ワクチン接種による入院予防効果が45%あることが報告されており、重症化予防効果や安全性に新たな懸念はないと主張。
その根拠として、「薬事承認および定期接種化のプロセスに加え、審議会において医療機関から報告があったワクチン接種後の副反応疑い事例を全例評価している。その中で安全性に係る新たな懸念は認められていない」とし、引き続き安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねると回答した。
利益相反について鷲見部長が答えた。審議会の委員の利益相反に関しては基準を設け、公表していると説明した。具体的には、「一定程度以上もらっている場合には、審議から外れる、未満の場合には審議会の中で承認が得られた場合には議論に参加できる」などと答えた。
重症化予防効果が公衆衛生上認められていると言い張る厚労省に対して川田委員は、「入院予防効果であって重症化予防効果ではない」と否定。「これはワクチンではない。遺伝子製剤である」、「ワクチンの定義を変えてしまったものをワクチンと言って健康な人に接種させることはやめてほしい」と福岡厚労大臣に訴えた。
同委員会における質疑の一部始終はこちら・・・(つづきは会員専用記事閲覧ページへ、残り約4,000文字)
川田龍平 昨年10月から65歳以上の方などを対象とする新型コロナワクチンの定期接種が開始されました。まず10月の開始から現在までの接種状況について、各メーカーから定期接種用として出荷されたコロナワクチン出荷量のうち、医療機関への納入量の数量および割合について最新のデータをお示しください。
鷲見感染症対策部長 はいお答え申し上げます。個別企業のワクチンの具体的な医療機関への納入量の内訳につきましては、企業の事業活動に影響する情報でありますことから、公にすることにより公正な競争環境を害する恐れがあるということから、回答は差し控えさせていただきたいと思います。なお、今年度の定期接種における新型コロナワクチン5社合計の医療機関への納入量等につきましては、1月24日時点で約786万回分となっております。
川田龍平 これ衆議院の予算委員会でも基金の話として聞かれてましたけど、もう1回お願いします。
鷲見感染症対策部長 繰り返しになりますが、今年度の定期接種における新型コロナワクチン5社合計の医療機関への納入量につきましては、1月24日時点で約786万回分となっております。
川田龍平 それぞれの各社の状況を教えてください。
鷲見感染症対策部長 はいお答え申し上げます。先ほども申し上げました通り、個別企業のワクチンの具体的な医療機関納入量の内訳につきましては、企業の事業活動に影響する情報でありまして、公にすることにより公正な競争環境を害する恐れがあることから、回答は差し控えさせていただきたいと思います。
川田龍平 ぜひこれ委員長、これ、委員会に提出していただくようお願いします。
委員長 後刻、理事会にて協議をいたします。
川田龍平 基金のお金7,000億近いお金をですね、これから納入されるかどうか分からないものに7,000億をまた使おうとしてます。これはしっかりデータとして出していただかなければ困ります。コロナワクチン定期接種が低調となっている要因には、接種に自己負担が必要な自治体が多いこともあるかもしれませんが、それ以上に、コロナワクチンの安全性に対する懸念が大きいことがあるんじゃないでしょうか?インフルエンザワクチンと比べても大変低調です。大臣の見解を伺います。
福岡厚労相 企業による意識調査によりますと、新型コロナワクチンを接種しない理由につきましては安全性に対する懸念の声があっただけではなく、費用負担の問題であったり、多忙など、様々な要因があったということを承知してます。
川田龍平 政府はコロナワクチンの定期接種を行う必要性として、重症化予防の効果があることを挙げています。しかしその重症化予防効果の根拠となる研究は小規模で観察期間が短く、十分な根拠になり得ないかという指摘もあります。重症化予防効果や死亡予防効果を検討するには、ワクチン未接種のグループと接種したグループを大規模かつ長期的に比較したデータが必要との声が専門家が出ていますが、いかがでしょうか?
福岡厚労相 新型コロナワクチンの有効性・安全性につきましては、まず薬事承認に当たりましてPMDAにおける審査と薬事審議会において品質、有効性および安全性を確認するとともに、その後、定期接種に用いるか否かという観点から、厚生科学審議会予防接種ワクチン分科会においても改めて審議を行わせていただいています。またさらに審議会において、医療機関等から報告がございましたワクチン接種後の副反応疑い事例を全例評価してございまして、その中で安全性に係る新たな懸念は認められないというふうに評価をされているところでございます。こうした情報を含めますワクチンの有効性安全性については、厚生労働省のホームページなど様々な媒体を活用し広く情報提供を行っているところでございまして、引き続き国民の皆様方がワクチンを接種していただく、その判断に資するよう情報提供に努めてまいりたいと考えています。
川田龍平 審議会の選び方に問題があるんじゃないでしょうか?審議会の委員の半分が製薬企業、特にワクチン製造メーカーから資金の提供を受けているということが分かっています。いかがでしょうか?
鷲見感染症対策部長 はいお答え申し上げます。ご指摘の件につきましては、その審議会の委員における利益相反ということかと思います。これにつきましては私ども基準を定めておりまして、これを公表するかたちで対応しているところでございます。以上です。
川田龍平 どのように対応しているのでしょうか?
鷲見感染症対策部長 はい、お答え申し上げます。基準を定めておりまして、企業から、例えば一定程度以上もらっている場合には、審議から外れるというような対応であるとか、その未満の場合には、審議会の中で承認が得られた場合には議論に参加できると。こうしたようなかたちで対応しているというふうに承知しております。
川田龍平 結局何にも意見が出ないのが審議会の委員じゃないですか。それでいいんですか。
鷲見感染症対策部長 はいお答え申し上げます。委員ご指摘の件につきましては、まさに利益相反の委員との関係でございます。これにつきましては今申し上げましたクライテリアをしっかり定めて、それを公表するかたちで対応しているところでございます。ですので、これにつきましては公表するというようなかたちで理解を得られているというふうに考えております。
川田龍平 重大な懸念がないということに異を唱える人が1人もいないじゃないですか。それでいいんですか。
鷲見感染症対策部長 お答え申し上げます。委員ご指摘の件につきましては、例えばワクチン副反応疑い報告におきましては、全例を評価しているところでございまして、この中でまた利益相反の関係も先ほど申し上げたクライテリアを満たして、また公表する中で対応しているものと承知しております。
川田龍平 厚労省に医療機関から自発的に報告されているだけでも2,000人を超える死亡者がいるわけです。死亡者が2,000人以上いるわけです。この部分に目を閉じるのではなく、厚労省として審査基準の見直しを直ちにすべきです。それができないのであればせめて一時的にでも定期接種を中止するぐらいの判断がなぜ厚労省ができないんでしょうか?一旦立ち止まって中止するという考えはないのでしょうか?厚労大臣お願いします。
福岡厚労相 ワクチンの有効性につきましては、薬事承認および定期接種化のプロセスに加えて、令和5年度までの特例臨時接種においてワクチン接種による入院予防効果が45%あることが報告されるなど、国内外で重症化予防効果が公衆衛生上認められているところでございます。新型コロナワクチンの安全性については薬事承認および定期接種化のプロセスに加えて審議会において、医療機関等から報告があったワクチン接種後の副反応疑い事例を全例評価してございまして、その中では安全性に係る新たな懸念は認められていないということでございます。引き続きワクチンの安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねるとともに、これらが確認できたワクチンにつきまして、接種を希望される方々に確実にお届けできるような環境を整備してまいりたいと思います。
川田龍平 もうワクチンと呼ぶのをやめましょうよ、大臣。これワクチンじゃないですよ。予防接種の定義を教えてください。
鷲見感染症対策部長 はい、お答え申し上げます。ワクチンにつきましては感染予防効果、発症予防効果、重症化予防効果、こうしたようなものがあるというふうに承知しております。
川田龍平 入院予防効果じゃ駄目ですよ、感染予防効果もない、重症化予防効果もないですよ。はっきり示せてないじゃないですか。いかがですか?
鷲見感染症対策部長 お答え申し上げます。先ほど大臣からもご説明させていただきましたとおり、ワクチン接種による入院予防効果が45%あることが報告されるなど、国内外で重症化予防効果等が公衆衛生上認められているところでございます。
川田龍平 これ入院予防効果だって、重症化予防効果じゃないですよね。
鷲見感染症対策部長 はい、お答え申し上げます。この重症化予防効果につきましては、この調査の中で入院した方々について調査を行っているところでございます。この中でテストネガティブデザインというような中で評価がなされて、先ほど申し上げましたように入院予防効果が45%あるということが報告されているというふうに承知しております。
川田龍平 これワクチンじゃないです。遺伝子製剤です。遺伝子製剤と言い直してください。ぜひ大臣お願いします。
鷲見感染症対策部長 はい、お答え申し上げます。私どもこちらにつきましては、新型コロナにつきましても新型コロナワクチンという形で呼ばせていただいているところでございます。
川田龍平 もうこれ、ワクチンの定義を変えてしまったんですよ。ワクチンじゃないものをワクチンと言って健康な人に接種させる。これもういい加減日本だけですからもうやめてください。ぜひお願いします大臣。
福岡厚労相 ワクチンの定義については、そこは見解を異にするところでございますが、ワクチンの安全性については先ほどご説明しましたように、これまでも薬事承認および定期接種化のプロセスに加えて、審議会において、医療機関等から報告があったワクチン接種後の副反応疑い事例を全例評価しています。引き続きこういった取り組みを通じてワクチンの安全性有効性の確保に最善を尽くしてまいりたいと思います。
川田龍平 福岡大臣とは、「薬害再発防止の制度実現に取り組む国会議員連盟」で一緒にやってきた、本当に同志だと思っております。ぜひこの生物製剤であるこの遺伝子製剤を、この中止をぜひよろしくお願いします。ありがとうございました。
【田代 宏】
3月12日予算委員会の視聴はこちら(1:18:23~1:28:10)参議院インターネット審議中継より>3月12日>予算委員会を選択してください。
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