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食品表示まるわかりセミナー開催
「食品偽装問題は雪印から」(中村氏)

  ㈱ウェルネスニュースグループ(東京都港区)は27日、食品・健康食品事業者を対象に「食品表示まるわかりセミナー」第2弾を主婦会館プラザエフ(東京都千代田区)で開催した。受託企業、原料メーカー、大手通販マーカーなどの業界関係者がオンラインでも参加した。

 セミナーでは冒頭、ウェルネスニュースグループの田代宏記者が、アフィリエイト広告検討会を総括。消費者庁が新たに設置した景品表示法検討会や脳機能一斉監視、大幸薬品の措置命令などついて、取材に基づきながら、記事にはできない報告を行った。

 東京大学名誉教授で、ウェルネスニュースグループ学術顧問の唐木英明氏は、「表示は誰のためか?」と題して、食品表示の基本的な考え方やあり方について講演した。
 同氏は、新幹線のグリーン車に設置されている『Wedge』4月号に「ゼロリスク思考から脱却し、リスク最適化に向け舵を切れ」と題し、コロナ感染症に関する記事を寄せている。その中で、コロナ蔓延当時からの持論である「感染症分類を2類から5類指定へ」の必要性を繰り返し述べている。感染蔓延の背景には、いたずらに感染者数を毎日報告して国民の不安をあおるメディアの存在がある。今回の講演でも、食品のリスク最適化への必要条件として、メディアの責任について指摘を行った。

 元農林水産省の官僚で、元食品表示Gメンの中村啓一氏は、雪印による牛肉偽装事件が、現在の一連の表示偽装をめぐる問題につながっていると指摘。同事件を契機に施行された牛トレーサビリティー制度、社会を震撼させたミートホープ事件をめぐる語られない真相、事故米不正流通に隠された秘話などについて、当時、現場担当者だった経験を元に話を進めた。
 中国産のブルーベリーを輸入した原料メーカーが国内でエキスを抽出し、受託工場でサプリメントを製造した場合、表示は「国内製造」とするなど、サプリメントに関する表示についても指南した。

 「めったに聞くことのできない話」、「リアルな暴露話の連続に驚いた」、「今後の活動にとても有益」、「リアル会場で交流できてよかった」などの感想が寄せられた。

 講演終了後、リアル会場の参加者は懇親会場で講師らと交流した。

(冒頭の写真:中村啓一講師)

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