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賞味期限を偽装 背景にコロナ

 大正12年創業の老舗パンメーカー、㈱進々堂(京都市伏見区、続木創社長)が、業務用冷凍パン4品約100パックの賞味期限を偽装していたことが2日までに分かった。

 同社の社員が本社工場で複数回にわたり行っていたもので、内部調査で発覚。同4品は、主にホテルに納入しており、コロナ禍で出荷量が大きく減り、在庫過多におちいっていた。ただ、賞味期限の偽装は食品表示法(食品表示基準)の規定に触れる可能性がある。

 同社によれば、本来2カ月の賞味期限を、3日から最大2カ月まで先延ばしていた。賞味期限が近づいた冷凍パンを、新しい賞味期限を表示した包装に入れ替えていた。

 表示偽装を行っていた同社社員は「冷凍だから大丈夫と勝手に判断した」などと話しているといい、同社は取材に、「認識が甘かった。コロナ禍を言い訳にできない。消費者や取引先に多大なご迷惑をおかけしてしまった」(管理部)と謝罪。「この事態を厳粛に受け止め、管理体制の刷新と在庫管理システムの導入を図るとともに社員のコンプライアンス教育を徹底して信用の回復に努める」としている。

 同社や調査会社によると、同社の2021年9月期の売上高は約16億円。コロナ禍以前の前期には約23億円の売上があった。

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