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花王、ヘルシア事業をキリンに譲渡 トクホと機能性表示食品の5製品、キリンビバレッジへ

 花王㈱(東京都中央区、長谷部佳宏社長)の茶カテキン飲料「ヘルシア」事業が、キリンホールディングス㈱(東京都中野区、磯崎功典社長)に譲渡されることになった。今年8月以降、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品で構成されるヘルシアブランドの茶カテキン飲料の製造販売はキリングループが手がける。

 花王は、キリンホールディングスのグループ会社で清涼飲料事業を展開するキリンビバレッジ㈱(東京都中野区、吉村透留社長)に、トクホと機能性表示食品のヘルシアブランドの茶カテキン飲料5製品8品種を譲渡する。きのう1日、事業譲渡契約を締結し発表した。譲渡実行日は8月1日の予定。譲渡金額は明らかにしていない。

キリングループのもとで「再出発」

 花王は発表で、ヘルシア事業を売却する目的について、「市場環境が急速に変化するなか、当該事業のさらなる成長・発展に向けて検討した結果、飲料事業はもとより免疫研究のリーディング企業であるキリングループのもとで再出発することが最良の選択肢であると判断」したとするコメントを出した。中期経営計画の目標達成に向けて「抜本的な構造改革」に取り組むなか、ヘルシア事業を売却し、事業ポートフォリオを強化する。

 同社によると、ヘルシアブランド茶カテキン飲料の累計販売本数は約31億本に上る。2003年、茶系飲料として初めて体脂肪低減機能を訴求するトクホとして発売していた。だが、現在までに市場環境は大きく変化。機能性表示食品制度が施行された15年以降、トクホ市場は全体的に伸び悩んでいる。

 事業譲渡対象商品は、『ヘルシア緑茶』、『ヘルシア緑茶 うまみ贅沢仕立て』、『ヘルシアウォーター』、『ヘルシアmyリズム スパークリング』、『ヘルシア 茶カテキンの力 緑茶風味30本』。事業譲渡を受けてキリンビバレッジは、ヘルスサイエンス領域の強化・拡大をさらに進め、高収益化を目指す。

(冒頭の写真:事業譲渡対象製品となるトクホ「ヘルシア緑茶」/下の写真:事業譲渡対象5製品。花王の報道発表資料から)

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