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第3の免疫ケア成分、届出公開 【機能性表示食品届出更新】酢酸菌GK-1、23年度の届出第1号にも

 消費者庁は25日、機能性表示食品の届出情報公開データベースの更新を行い、計19件の新規届を公開した。2022年度分の届出番号「H」シリーズと同時進行で、23年度分の「I」シリーズの公開を開始した。

 23年度の届出番号トップ「I1」は、免疫ケア機能を訴求するサプリメントになった。酢酸菌GK-1を機能性関与成分にしたもので、キユーピー㈱(東京都渋谷区)が届け出た。プラズマ乳酸菌、L-92乳酸菌に続く、第3の免疫ケア機能性関与成分となる。

 今月に入ってから届け出された23年度分は4件が公開。いずれも届出資料の提出から公開あるいは差し戻しまでの期間が通常よりも短くなる事前確認を経た届出や再届出。22年度分に関しては、先月10日までに届け出されたうちの15件(届出番号H1305~H1319)が公開された。同月末までの届出が22年度分に組み込まれることになる。

やはり指標は「pDC」、ヘルスクレームが定型文化

 キユーピーが届け出た酢酸菌GK-1は、既存の関与成分。花粉などによる鼻の不快感を軽減する旨のアレルギー領域のヘルスクレームが届け出されていた。今回の新たな届出により、訴求機能が免疫ケア領域に広がったかたち。消費者庁は、プラズマ乳酸菌やL-92乳酸菌と同様、「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)に働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つ」旨のヘルスクレームに届出番号を付けた。

 免疫ケアに関してもヘルスクレームが定型文化してきた。

 キユーピーは今回、表示する機能性の科学的な根拠として酢酸菌GK-1の研究レビュー(SR)を届け出ている。最終的に採択した論文は3報。うち1報で、免疫指標としてpDCの活性を評価。うち2報では、免疫グロブリンA、NK 細胞活性、インターフェロンといったpDCの下流に位置付けられる免疫指標を評価しており、届出資料中では、NK細胞活性を除いてプラセボ群との比較で有意な高値を示した、と説明している。一方で、ヘルスクレームに盛り込む免疫指標はpDCに集約された。

 健康な人の免疫ケアを訴求する機能性表示食品の届出件数は、現在70件余り。そのうち9割を占めるプラズマ乳酸菌を、L-92乳酸菌と酢酸菌GK-1が追う構図となる。差を詰めるには、外部企業への素材供給が必須となりそうだ。

醤油粕、グルコシルセラミドに新たな由来

 この日の更新ではほかに、「醤油粕由来セラミドAP」の届出が公開された。いわゆる植物由来セラミド(グルコシルセラミド)として新規の機能性関与成分。健康食品の開発および製造販売の㈱ジェヌインアールアンドディー(福岡市東区)が届け出たもので、米由来などのグルコシルセラミドと同様に、肌の保湿機能を訴求する。

 また、食後の中性脂肪や血糖値の上昇を抑える旨などのヘルスクレームで届出の多いターミナリアベリリカ由来没食子酸について、尿酸値領域で2件目の届出が公開。新たな届出では、ヘルスクレームを「尿酸値が高めの方の食事のプリン体による食後の尿酸値の上昇を抑える機能が報告されています」とし、「食事のプリン体による」の文言を追加した。届出者は㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)。

【石川太郎】

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