消費者庁は11日、機能性表示食品の届出データベースを更新し、9社10件の新規届出を受付公表した。10件の内訳は、サプリメントとサプリメント以外の加工食品が5件ずつで、生鮮食品はなかった。

　サプリメントには、清酒メーカーの白鶴酒造㈱（神戸市東灘区）による届出が含まれる。今回が初の届出。

　機能性関与成分としてユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロンを配合したサプリ『白鶴酒造の酒粕ユーグレナ』を届け出た。同成分の研究レビューに基づき、日常生活における一時的な精神的および身体的疲労感を軽減する機能が報告されている旨を表示する。

　ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロンの届出件数はこれで累計10件になった。サプリメントでの届出が中心だが、最近では和菓子に配合した製品の届出も。みるく饅頭「月化粧」で知られる㈱青木松風庵（大阪府阪南市）が今夏、饅頭として初の機能性表示食品『金の月化粧』を発売している。

　なお、この日の更新でも撤回届が追加された。イワキ㈱（東京都中央区）が機能性関与成分としてGABAなどを配合したサプリ『血圧×血管サポートサプリ』（G1190）の届出を今月6日、販売予定が無くなったため取り下げたという。

【石川太郎】

2023年12月の機能性表示食品届出DB更新
：【1日】12月最初の更新は6社12件　23年度の届出791件に、前年同時期比で多く
：【5日】ハーブのパクチー、鼻の不快感軽減　機能性関与成分はカフェオイルHCA
：【7日】12件追加、23年度810件超える　前年度約1,400件に届くかどうか