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機能性表示食品の届出支援は450件 【機能性表示食品特集】創業60年&カプセル製造 50年&受託40年に

 ㈱三協(静岡県富士市、石川俊光社長)は、わが国の受託メーカーの中では最も自動化の進んだ企業の1社。今年は創業60周年、ソフトカプセル充填機を製造してから50年、受託製造を始めてから40年という節目の年となる。機能性表示食品の届出サポートでは、4月25日現在で450件と好調に推移している。

届出サポートは450件に

 機能性表示食品の届出サポート事業は、4月25日現在で450件と好調に推移。消費者庁のホームページで公開されている届出として450件が自社申請のものだ。機能性の訴求カテゴリー別に、原料メーカーのシステマティック・レビュー(SR)を使ったり、それに手を加えた届出資料を作ったり、「顧客のニーズに応じた対応を心がけている」という。

 実績を積み重ねれば積み重ねるほど、依頼は増えていくようだ。信用を支えているのはオートメーション化した先端設備などのハードのほか、ソフト面に携わる80人の支援チームだ。医学博士と薬学博士が1人ずつ。品質管理部門に30人。知的財産部門に弁理士1人。営業および営業企画部門に30人と、開発部門に20人と、80人の陣容を整えている。そのほか、本社・日の出工場、東京営業所、大渕工場、島根川本工場のスタッフを合わせると480人に上る。「消費者による機能性表示食品制度への認知が拡大しつつある」とし、経済活性化の役割も含めて同制度へ大きな期待をかけている。

創意工夫でコロナ禍を切り抜ける

 同社は今年5月、創業60周年を迎えた。また、主力製品のカプセル充填機を製造・販売してから50年、さらに受託製造事業を開始してから40年という記念すべき節目の年。
 「自分たちで使ってみないと機械の利点も欠点も分からない」そういう思いからスタートした受託製造業だった。2023年5月期の売上は過去最高の125億円(前期比10%増)を見込んでいる。コロナ禍にありながら、Webによる会議、Webによる商談に切り替え、工場全体にWi-Fiを完備してリモート見学を可能にするなどの創意工夫の下、IT化の整備を急速に進めたことでコロナ危機をチャンスに変えることができた。
 「生産や営業に対してコロナの影響は最小限に抑えることができた」(同社)という。さらに、コロナ明けの兆しが見え始めたこともあり、今年を大いなる節目の年と捉えて、社員全員でユニークなイベントを考えているという。

打錠設備の増設や瓶詰ラインの構築も

 包装専用工場として稼働し、昨年4年目を迎えた大渕工場では、PTPシート包装の完全自動化を実現した。数十枚のPTPを機械で束ねてピローに入れる。
 ピロー包装したものを化粧箱に入れて封印シールを貼る。ロボットアームが化粧箱を段ボールに詰め、箱のふたを閉じ、箱の中央と端をガムテープでH型に封印する。かつては10人ほどで行っていたこれらの作業を省力・高速化した。今は、ほぼ資材を供給する管理担当者1人でコントロールすることが可能になったという。もちろん、PTPシートに粒を充填するまでの工程も、異物混入検査を含め、自動化されている。
 「今年はさらに進めて瓶詰包装ラインの構築も進める」という。その他、日の出工場では打錠設備、自動検査機、コーティング設備を増設する予定。

健康経営優良法人を目指して

 昨年来、静岡と島根の両県でテレビCM「三協の正体とは」を放送し、優秀な人材の獲得にも力を注いできた。従業員のやり甲斐や誇りを上げるための取り組みの一環として、「今年から健康経営優良法人を目指す」と和田副社長。1月には社内報の第1号を発行するなど、会社と社員の絆を深めるためにエンゲージメント力のパワーアップを図っている。

<COMPANY INFORMATION>
所在地:静岡県富士市伝法573-13(本社)
静岡県富士市伝法3178-1(日の出工場)
静岡県富士市大淵2362-1(大渕工場)
島根県邑智郡川本町大字南佐木993-1(島根川本工場)
TEL:0545-54-1248
E-mail:info@sankyohd.com
URL:http://sankyohd.com
事業内容:健康食品・化粧品の受託製造

(冒頭の写真:AI搭載のカメラ検査機)

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