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日清食品、2021年3月期決算発表

 日清食品ホールディングス㈱(東京都、安藤宏基社長)はこのほど、2021年3月期(20年4月1日~21年3月31日)決算を発表した。売上高は対前年比7.9%増の5,061億700万円、営業利益は同34.6%増の555億3,200万円だった。

 即席めん業界は、コロナ禍の巣ごもり需要の増加で、各地域で販売が増加し世界総需要は1,100億食を超えた。国内総需要も増加し、過去最高となった。こうした状況のなか、同グループは2017年3月期からの5カ年を対象とする「中期経営計画2020」に基づき、「本業で稼ぐ力」と「資本市場での価値」の向上を実現すべく、戦略テーマである①グローバルブランディングの促進、②海外重点地域への集中、③国内収益基盤の盤石化、④第2の収益の柱の構築、⑤グローバル経営人材の育成・強化に取り組んできた。
 
 セグメント別では、日清食品㈱は売上高が同2.1%増の2,056億2,400万円、利益が同16.8%増の321億9,600万円だった。販売状況は、袋めん類が売り上げを伸ばし、前期比で増収となった。袋めん類では、『出前一丁』、『日清焼そば』、『日清のラーメン屋さん』シリーズが第3四半期に引き続き売り上げを伸ばしたほか、20年9月に発売した若年ファミリー向けの3食入り袋めん『日清これ絶対うまいやつ!』シリーズやしめの鍋ラ王として提案された『日清ラ王』シリーズが売り上げに貢献した。

 また、袋めん類以外では、『あっさりおいしいカップヌードル』シリーズ、『あっさりおだしがおいしいどん兵衛』シリーズの売り上げが引き続き好調だったほか、累計販売食数1億食を突破した『カレーメシ』をはじめとする、カップライス製品が売り上げを大きく伸ばした。
 利益面では、関西工場稼働にともなう減価償却費の増加、物流費の上昇などがあったが、増収効果により増益となった。

 明星食品㈱は、売上高が同2.8%増の375億5,100万円、利益が同45.2%増の31億8,300万円だった。販売状況は、袋めん類では、主要ブランドの『明星 チャルメラ』が『宮崎辛麺』の好調もあり伸長し、さらに新ブランド『明星 麺神(めがみ)』も貢献し、前期比で増収となった。
 利益面では、販売数量増加による増収と促進費や一般管理費等の減少などにより、前期比で増益となった。

 海外は、米州地域が売上高が同7.5%増の708億7,300万円、利益が同0.8%減の40億4,700万円だった。既存商品の収益力の向上に加え、新たな需要の創造に向けた付加価値商品の提案強化に取り組んでいる。売り上げは、ブラジルでは主力商品の『Nissin Lamen』が引き続き好調に推移したことに加え『CUP NOODLES」の売り上げも伸長した。米国においても、新型コロナウイルス感染症の影響で普及価格帯商品の売り上げが好調に推移し、また高価格帯商品も新商品が好調に推移し大幅に伸長したことで、全体で増収となった。利益は、売上増、高価格帯商品の販売増などの増収効果もあったが、主要原材料価格の上昇や為替影響などにより減益となった。

 中国地域は、売上高が同11.8%増の481億7,700万円、利益が同18.4%増の57億6,300万円だった。中国大陸での高付加価値商品市場が拡大しており、販売エリア拡大と中国版カップヌードル『合味道』のブランド強化に取り組んでいる。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、自宅での喫食機会が増加し、需要がさらに拡大した。

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