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日光ケミカルズ、敏感肌改善効果を研究 研究員がASCS Conference2024でポスター特別賞受賞

 日光ケミカルズ㈱(東京都中央区、中原秀之社長)は19日、同社中央研究所の吉本聖研究員が、Asian Societies of Cosmetic Scientists(ASCS)Conference 2024でポスター特別賞を受賞したと発表した。多機能性リゾレシチンによる敏感肌改善に関する研究成果によるもの。

 ASCSは、アジア・オセアニア・中近東の化粧品技術者会の連合体として設立。3地域における学会間の交流を深めることにより、化粧品学、化粧品産業の発展を図ることを目的としている。大会は隔年で開催されており、今大会は、インド・ゴア州で6日から3日間、口頭やポスター発表が実施され、技術や文化の交流が行われた。

 同社では、健全な⽪膚バリアの構築が敏感肌の改善に寄与すると考え、ヒトが元来有する⽪膚バリア構築システムであるリゾホスファチジン酸に着⽬した。そこで、サステナブルな開発⼿法である「ホールセル酵素技術」の応⽤により、リゾホスファチジン酸を化粧品原料として最適化させた「多機能性リゾレシチン」を開発し、その有⽤性評価の結果を同⼤会で報告した。
 敏感肌兆候を有する被験者を対象としたヒト試験において、多機能性リゾレシチン製剤の4週間連⽤により、乳酸スティンギング試験における刺激感スコアや頬部の⾚みといった敏感肌兆候の顕著な改善が認められた。また、⾓層⽔分量、⽔ 分 蒸 散 量 、頬部の⽑⽳の⼤きさといった⽪膚バリア指標の改善も同時に認められた。さらには、in vitro での作⽤機序解析において、多機能性リゾレシチンを処理した群では、フィラグリンやセラミド量の上昇とともに、乳酸刺激に対する細胞応答(COX-2 の上昇)が抑制されることを新たに⾒出したという。これらの結果より、多機能性リゾレシチンによる⽪膚バリアの健全化が、敏感肌の改善に寄与することが⽰唆されたとしている。

 吉本研究員は、同社中央研究所、評価・分析技術開発室、皮膚評価グループに所属。今回の受賞を受け吉本氏は、「生体の創傷治癒システムから着想を得た大豆由来の機能性原料というコンセプトと、今回新たに取得したデータに興味をもっていただき大変嬉しく思います。今後の研究もご期待ください」とコメントしている。

(冒頭の写真:同社リリースより)

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