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富士産業、独自の白髪改善製剤を開発 有効性をヒト臨床試験で実証、研究成果を製品へ応用

 富士産業㈱(香川県丸亀市、岡田篤典社長)このほど、育毛アプローチを組み合せた独自製剤による白髪改善効果に関する研究結果を公開した。通常の白髪改善アプローチに、毛組織を活性化する育毛アプローチを加えた「ブラックロイヤル処方(R)」を採用した独自の白髪改善製剤を開発し、その有効性をヒト試験により実証した。同研究成果の一部を、第48回日本香粧品学会で発表している。

 女性型脱毛症の研究に注力している同社は、脱毛症治療の毛組織を活性化するアプローチに着目した。女性型脱毛症の原因は明確には解明されていないため、複数の作用機序により毛組織を活性化して発毛力を増強することが有効と考えられている。黒色成分「メラニン」は毛組織内で作られており、毛組織の活性化は、白髪改善の助力になると予測される。そこで同社は、①白髪と育毛の両方のアプローチから白髪改善に作用させる、②複数の作用機序に作用させることにより有効性を向上させる効果が期待できるよう、植物エキス・植物由来成分を組み合わせた「ブラックロイヤル処方(R)」を採用した独自製剤を開発した。

 白髪に悩む韓国人女性34人(平均57歳)を対象としたヒト試験を、韓国の人間対象研究機関生命倫理委員会の承認を得て実施。マイクロスコープを用いて、1㎤の白髪の本数の変化を評価した。
 それによると、ブラックロイヤル処方(R)製剤を連日6カ月間使用した結果、白髪の進行を78%抑制する効果が確認できた。さらに、白髪の本数が多い人ほど抑制効果が強い傾向も確認できた。一部の人では、見た目でも明らかな改善効果も確認でき、マイクロスコープを用いて同一の毛を経時観察した結果では、白髪が黒髪になっている変化も確認した。
 同研究では、白髪改善アプローチと育毛アプローチを組み合わせたブラックロイヤル処方(R)製剤の白髪改善効果を明らかにした。白髪改善だけでなく育毛剤としての効果も併せているため、豊かで健やかな黒髪へ導く効果が期待できるという。

 同社は、発毛分野の研究に30年以上注力している。自然素材の機能性を生かした女性用育毛剤を展開しており、同研究成果を応用した製品も開発している。今後も女性用育毛剤のパイオニアとして、ヘアケア分野におけるさらなる研究を進めることにより、生活者の健康と美の悩みに応えるとしている。

(冒頭の写真:同社リリースより)

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