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フジッコ、「カスピ海乳酸菌」に新知見 便秘傾向者の腸内細菌叢に与える影響を確認

 フジッコ㈱(兵庫県神戸市、福井正一社長)はこのほど、「カスピ海乳酸菌(クレモリス菌 FC 株)」の継続摂取が、便秘傾向者の腸内細菌叢に与える影響を確認したと発表した。同研究成果は、日本農芸化学会 2024 年度大会(24日~27日)で発表する。

 これまでに同社では、「カスピ海乳酸菌」の便通改善作用や整腸作用を確認してきたが、「カスピ海乳酸菌」が腸内細菌全体に与える影響についてはまだ明らかにされていなかった。
 今回の研究では、便秘傾向の健常成人男女に「カスピ海乳酸菌」を含むハードカプセルを4 週間摂取してもらい、腸内細菌叢に与える影響を測定すると同時に、便通改善作用との関連を調べた。

 その結果、「カスピ海乳酸菌」の摂取により便通改善作用が確認できた。また、これまで便秘との関連が知られていたビフィズス菌や乳酸菌が増加しているだけでなく、オシロスピラ属細菌(ヒト腸内で短鎖脂肪酸である酪酸を産生する優勢菌の1つであり、便秘の人ではその細菌数が多い傾向があることが報告されている)が減少していることが確認できた。また、排便状況の改善とオシロスピラ属細菌数が関係している(排便状況が改善しているほどオシロスピラ属細菌数が減少している)可能性も示唆されたという。

 これらの結果から、「カスピ海乳酸菌」からは便通改善作用とともに、さまざまな腸内細菌を変化させる可能性を見出せた。腸内細菌は体全体の健康に深く関わっていることから、「カスピ海乳酸菌」が、腸内細菌叢の変化を通してさらに体全体の健康に寄与している可能性も考えられるとしている。

 同社では、今後も「カスピ海乳酸菌」の腸内細菌叢への影響を明らかにし、人々の健康に寄与できるよう研究を進めるとしている。

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