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ファーマフーズ中間期、売上高351億円 通販事業は23%増の309億円に

 ㈱ファーマフーズ(京都市西京区、金武祚社長)が7日発表した2023年7月期第2四半期連結決算は、累計の売上高が前年同期比21.9%増の351億4,300万円、最終損益が9億1,400万円の赤字(前年同期は15億6,100万円の黒字)だった。

 医薬部外品やサプリメントなどの通信販売を行うBtoC事業が大幅に増収したものの、研究開発投資費や広告宣伝費がかさみ、営業損益は8億8,300万円の赤字(前年同期は20億3,200万円の黒字)、経常損益は9億1,200万円の赤字(同21億500万円の黒字)となった。

 研究開発費に関しては前年同期比33.2%増の4億1,300万円を投じ、新規素材開発や研究員の採用を強化。新商品や主力商品に投じた広告宣伝費は228億3,500万円に上り、前年同期と比べて46.2%増加した。

 BtoC事業の売上高は前年同期比22.9%増の309億2,300万円となった。グループ会社が販売する機能性表示食品のサプリメント『シボラナイトGOLD』の定期顧客件数が10万2,000件を超えた。「広告表現の一部見直しを行い、新規獲得ペースは鈍化したものの、継続率が当初想定より高い結果」を示し、42億3,000万円の売上高を計上した。『ニューモ育毛剤』や『ニューモサプリ』などの売上高は前年同期比で減少したものの、まつ毛美容液『まつ毛デラックスWMOA』の売上高が195.3%増の29億3,000万円と大幅に増加した。

 同事業に投じた広告宣伝費としては、前年同期比46.3%増の227億7,100万円を計上。このためセグメント損益は8億5,700万円の赤字となった(前年同期は20億7,000万円の黒字)。ただ第2四半期単体では12億4,300万円の黒字となり、「広告投資の効果が着実に利益創出につながっている」としている。

 また、機能性食品素材の原材料販売や最終製品OEMなどのBtoB事業の売上高は前年同期比11.6%増の40億7,100万円、セグメント利益は29.5%増の7億円となった。機能性食品素材で主力の「ファーマギャバ(GABA)」が国内外で堅調に推移し、前年同期比23.6%増の5億6,400万円の売上高を計上。OEM事業も58.7%増の4億9,600万円と好調だった。

飲料製造販売のエルビーと資本業務提携

 7日には、飲料・チルド食品事業を手掛ける㈱エルビー(埼玉県蓮田市、畑中晴彦社長)との資本業務提携も発表した。エルビーが第三者割当で発行する新規株式をファーマフーズが引き受ける。

 資本業務提携し、ファーマフーズの機能性素材を配合した飲料などの共同開発、共同開発製品についてエルビー自社工場および協力工場での生産、大手流通などに対する共同営業──などを進めるという。出資額は公表していない。

 共同開発製品の販売はすでに始まっている。第1弾としてファーマフーズのGABAを配合した機能性表示食品のドリンク『明晰ラボ』、第2弾として同じくGABAを機能性関与成分にした『快眠ドリンク』をそれぞれ共同開発し、8日までに発売した。販路は全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケットなど。前者はファーマフーズとして初のナショナルブランドになる。

【石川 太郎】

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