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ニッピが初の届出、紫外線ケア訴求 【23日の届出DB更新】キウイ由来成分で2件目

 23日、機能性表示食品の届出データベースの情報更新があり、19件の新規届が公表された。公表されたのは届出番号「H114」から「H132」までで、サプリメントが13件、その他加工食品が6件。コラーゲンペプチド製造販売大手ニッピ㈱(東京都足立区)として初の届出が公表されるなどした。

届出表示に「紫外線により肌が赤くなりやすい方」

 ニッピが届け出た機能性関与成分は、魚由来コラーゲンペプチド。同成分の研究レビューに基づき、肌に対する機能を訴求するサプリメントを届け出た。届出表示(ヘルスクレーム)は次のとおり。

 「魚由来コラーゲンペプチドには、肌弾力性を維持し、肌の健康に役立つ機能性があることが報告されています。また、紫外線により肌が赤くなりやすい方の肌を紫外線刺激から保護するのを助ける機能性があることが報告されています」。

 紫外線により肌が赤くなりやすい、という文言を含む点で注目されそうだ。この機能性表示食品の主な対象者は、「肌弾力性の低下が気になる健常成人や、紫外線により肌が赤くなりやすい健常成人」とされている。コラーゲンペプチドの届出件数は累計で27件になった。

キウイ由来プロシアニジン、脂肪の吸収を抑える

 この日の更新では他に、植物抽出物メーカー㈱オムニカ(静岡県裾野市)の独自素材、キウイ由来プロシアニジンを機能性関与成分にしたサプリメントの届出が公開された。

 同成分の届出は累計2件目で、届出表示は「食事による脂肪の吸収を抑えることで、食後の中性脂肪の上昇を抑える機能が報告されています」(一部抜粋)。この届出を行ったのは㈱インマイライフ(熊本県合志市)で、『アブラカッタブラ』というユニークな商品名のサプリメントを届け出た。

大正製薬、エラグ酸を届出 ザクロ由来で

 また、大正製薬㈱(東京都豊島区)による新たな届出が2件公開。『コレス&ミドルケア さらっとおいしい青汁』と『コレステロールや中性脂肪が気になる方の青汁』の青汁2商品を届け出たもので、機能性関与成分はいずれもエラグ酸。それぞれLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を低下させる機能のあることが報告されている旨を表示する。

 エラグ酸といえば、アフリカマンゴノキ由来のエラグ酸が届出件数を伸ばしているが、同社が今回届け出たのは、ザクロ抽出物に含まれるエラグ酸。

 今週、届出データベースの情報更新は、20日に続き2度目。今月の更新回数は累計6回を数え、更新頻度が増えている。今月は23日までにおよそ100件の新規届が公表された。

【石川 太郎】

(冒頭の画像:ニッピが届け出たサプリメントの表示見本。消費者庁の届出DBより)

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