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ニコリオ、R&Dに注力 独自乳酸菌巡り大学研究グループと共同研究スタート

 サプリメントや化粧品などの通信販売を手掛ける㈱ニコリオ(東京都世田谷区、中上元弘社長)がR&D(研究・開発)を強化している。中部大学応用生物学部の研究グループとの間で共同研究の実施契約を先ごろ締結し、短鎖脂肪酸の産生を促す独自乳酸菌の機能性研究を本格化させる。今後、臨床試験までコマを進め、最終的には機能性表示食品などとして製品化することをめざす。

 ニコリオは『フローラエイド乳酸菌』(学名:Lactococcus lactis subsp.cremoris Flora aid)という独自の乳酸菌を保有している。同社によると、サワークリームを作る際の種菌として以前から知られる乳酸菌だが、酪酸など短鎖脂肪酸の産生促進機能があることを同社で見出し特許を出願。機能性や安全性をより詳しく検証するため、腸内細菌学を専門とする中部大学応用生物学部の牛田一成教授(環境生物科学課)ら研究グループとの共同研究実施契約を昨年末までに締結した。

 同社では今後、牛田教授ら研究グループとの共同研究成果を、機能性表示食品やスキンケア化粧品の開発、販売につなげたい考え。機能性表示食品では、腸内細菌への働きを土台にしたベネフィットが期待できる製品の開発をめざす。今月から共同研究を本格化させる予定だ。

機能性表示食品 3つのRCTを同時進行
研究レビューから最終商品臨床にシフト

 「販売や宣伝だけでなくR&Dにも注力する。それが今のニコリオ。昨年は3つのRCT(ランダム化比較試験)を同時に走らせた」。同社開発本部サプリメント・食品開発部の横川剛部長はこう話す。

 3つのRCTは全て、機能性表示食品の開発と届出を目的にしたもの。

 同社は2019年2月以降現在までに『フラボス』など5つの機能性表示食品を届け出ている。いずれもヘルスクレーム(届出表示)の科学的根拠は機能性関与成分の研究レビューで、原材料事業者などからの届出サポートを受けた。しかし、今後の主力製品の届出については原則、最終製品の臨床試験論文を科学的根拠にしていく方針を同社では掲げている。

 「サプリメントに関しては機能性表示食品のラインナップをさらに広げていく。その中で独自性の高い商品を開発していくためにも、RCT論文をエビデンスにする必要があると考えている」と横川氏は話す。

(石川 太郎)

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