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サワイ、「機能性」市場参入へ 
今秋にも 複数品目の投入を計画

 ジェネリック医薬品大手の沢井製薬㈱(大阪市淀川区、澤井健造社長)が機能性表示食品市場に参入する。現在、複数品目について消費者庁に届出資料を提出しており、今秋にも市場投入する方向で具体的な検討を進めている。今後実施するテストマーケティングの結果も踏まえて計画を固める。

 ジェネリック医薬品と親和性の高い領域の機能性表示食品を複数、市場投入する計画だ。同社は取材に「具体的な検討フェーズに入っている」(広報室)と答えた。詳細は明らかにしなかったが、フレイルやロコモティブシンドロームをはじめ生活習慣病の予防ケアをターゲットにした製品を計画しているとみられる。機能性表示食品を通じて健康寿命延伸に貢献するとともに、ヘルスケア領域に事業を広げる考えだ。

 沢井製薬を傘下に抱えるサワイグループホールディングス㈱が昨年5月に公表した、2023年度を最終年度とする3カ年の新中期経営計画の中で、健康食品事業に再参入する計画を明らかにしていた。沢井製薬には、ニンニクエキスを配合した『ヨロンNM』という健康食品の他、健康ドリンクを製造販売していた過去がある。

 新中計では、重点戦略として「新たな成長分野の開拓」を掲げ、新薬(希少疾患)、デジタル・医療機器、健康食品の3領域にリソースを重点投入する計画を公表。300億円の投資枠を設定したことも明らかにした。健康食品事業については「”医薬と健康”の中間的な価値テーマを軸に展開を模索」するとしていた。

【石川太郎】

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