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コロナの真相(26)~5波の特徴

(公財)食の安全・安心財団理事長 東京大学名誉教授 唐木英明

●田村憲久厚生労働相は10日の記者会見で、緊急事態宣言の期限を19都道府県で延長したことについて「順調に感染が減っていけば、9月の終わりごろには多くの地域で解除できる水準まで下がってくる」との見通しを示した。
●1波から4波までは約4カ月ごとにピークとボトムを繰り返している。このままで行けば5波のボトムは10月、6波のピークは12月に来る。
● 1波から4波までは感染者50人に死者1人の割合で推移したが、5波では感染者500人に死者1人と、致死率は1/10に減少した。
●5波の感染者増加はデルタ株によるもので、致死率の減少はワクチン接種の効果である。ワクチン接種がさらに進めば、6波の感染者も死者もさらに少なくなることが期待される。
●11月頃、行動制限緩和を予定しているというが、そのころは6波の始まりに当たる。昨年末のGOTOキャンペーンは3波と重なって中断したが、その轍を踏まないように、11月の緩和は感染者数ではなく重症者数を判断基準にすべきであり、それまでに病床の確保と治療薬の準備を十分に行うべきである。
●ワクチンと治療薬で、コロナはインフルと同程度の病気になって騒動は終わるだろう。周到な準備の先に明るい夜明けが待っている。

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