7月10日はブラックジンジャーの日 日本記念日協会が登録、丸善製薬が申請
主に機能性表示食品対応素材として需要が拡大しているブラックジンジャーの記念日が制定された。毎年7月10日を「ブラックジンジャーの日」として登録したことを、(一社)日本記念日協会(加瀬清志代表理事)が27日、公表した。
食薬区分の「非医リスト」収載日にちなむ
機能性表示食品対応素材などとしてブラックジンジャー抽出物(機能性関与成分:ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン)の製造販売を手掛ける丸善製薬㈱(広島県尾道市、日暮泰広社長)が登録申請していたもので、同社は27日、東京支店(渋谷区)内で、日本記念日協会の加瀬代表理事が同社の日暮社長に記念日登録証を授与する式を開いた。日暮社長は、「記念日の制定をきっかけに、タイを原産国とするブラックジンジャーをより多くの人に知っていただきたい」と述べ、消費者認知度の一層の上昇に向けた意欲を示した。
7月10日は、食薬区分の「専ら非医薬品」リストに、ブラックジンジャー(学名:Kaempferia parviflora)の根茎部を新規収載することが通知された日。丸善製薬がブラックジンジャーの食薬区分を厚生労働省に照会し、専門家ワーキンググループでの審議を経て、2013年の同日、同リストに加えることが各自治体などに通知されていた。
溶解性と風味を改善した新製品も投入へ
丸善製薬ではまた、記念日登録証授与式の中で、ブラックジンジャー抽出物の新製品として、既存品と比べて水への溶解性や風味などを改善した「クリアブラックジンジャー」(同社登録商標)を近く正式に発売することを、式に参加した記者らに伝えた。新製品についても、「機能性表示食品対応素材として展開し、届出サポートを行っていく」(商品企画部担当者)としている。
同社が製造販売および届出サポートを手掛けるブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは、抗肥満領域や歩行機能領域の機能性表示食品の機能性関与成分として届出件数が増え続けており、27日時点で累計180件超を数える。同社では今後、新製品の発売を通じ、同成分の市場をサプリメントから一般食品まで広げていきたい考え。
【石川 太郎】
(冒頭の写真:6月27日に開かれた記念日登録証授与式で撮影。写真左=日本記念日協会の加瀬代表理事、同右=丸善製薬の日暮社長)