㈱エル・エスコーポレーション（東京都中央区、鈴木真社長）がDNA（デオキシリボ核酸）を含む核酸の原材料販売を再開する。これまで最終製品のOEM供給に対応していたが、安定供給の目途が立ったため原材料販売も進めることにした。DNA含有量を25％以上で標準化した製品を供給する。

　同社は以前も核酸の原材料販売を行っていたが、原料となるサケ（鮭）白子の深刻な不足を受け、ここ数年は最終製品のOEMに対応するのみにとどめていた。しかしここにきて一定数量の原料を安定的に調達できるようになったため、原材料販売の再開を決めた。今後、国内のみならず海外向けにも核酸の原材料販売を進める。

　同社が今後、最終製品OEMと原材料販売の2本柱で展開していくサケ白子由来の核酸原材料はDNA含有量を25％以上で規格したもので、製品名は「ヌクレペプチド」（同社の登録商標）。DNAの他に核タンパクも含む。低分子化させることで水溶性を付加しているため、サプリメントからドリンクまでの最終製品に応用できるという。

【石川太郎】

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