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ビタミンKに骨の機能表示追加 【改正栄養機能食品制度】オムニカがMK-7の普及拡大に動く

 国が定める栄養成分に関する機能表示の文言や、1日あたり摂取目安量の基準値(下限値・上限値)を一部見直した、改正栄養機能食品制度が10月1日に施行された。容器・包装表示の改定や製品設計の変更が必要となる場合もあるため、2030年3月末までの経過措置期間が設けられた。ただ、一部の栄養成分では機能表示の種類が増える。完全施行を待たず、改正制度に対応した新しい栄養機能食品を発売する動きも広がりそうだ。

 栄養機能食品は、機能の表示が認められている食品である「保健機能食品」の1つ。ビタミン、ミネラル、脂肪酸の20種類の栄養成分について、国が定めた基準の遵守を自己認証する形で、商品の容器・包装に機能を表示できる。制度が創設されたのは2001年だが、これまで栄養成分の機能の文言については見直しが行われていなかった。

 今回の制度改正で機能表示の内容が増えた栄養成分は、ナイアシン、ビタミンB2、ビタミンK、ビタミンCの4つ。このうち、ビタミンKについては、下限値(45μg)と上限値(150μg)の他、「血液凝固阻止薬を服用している方は本品の摂取を避けてください」の摂取上の注意事項に関する文言を維持したまま、「骨を作るのを助ける栄養素のひとつです」の機能文言が追加。これまでは、正常な血液凝固能を維持する旨の機能表示しか認められていなかった(改正で〝正常な血液凝固を助ける〟に修正)。

 ビタミンKを取り扱う事業者にとって、骨の形成を巡る機能文言の追加は「今回の制度改正の大きな目玉の1つ」。サプリメント原材料メーカーの㈱オムニカ(静岡県裾野市)の担当者はそう語り、ビタミンKの普及拡大に取り組む方針を示す。同社は以前から、ビタミンKのうち、納豆菌によって作られるビタミンK2メナキノン-7(MK-7)の原材料販売を展開。フランスの生化学メーカー、Gnosis by Lesaffreが製造する「MenaQ7」を取り扱う。

 今月14日に東京ビッグサイトで開幕する展示会「食品開発展」(主催:インフォーママーケッツジャパン㈱)には同社も出展。「MenaQ7」に関するプレゼンテーションセミナーをGnosisと共同で行う(15日12時30分~50分。PG会場)。

 ビタミンK2は、MK-7のほかに、動物性食品に広く分布するメナキノン-4(MK-4)が知られる。MK-4は、健康食品のほか、骨粗鬆症治療薬にも用いられる。ただ、治療に用いられる場合の有効量は、半減期が約2時間と消失しやすいこともあり、栄養機能食品としての上限値の300倍に相当する1日あたり45㎎と多い。同社の担当者は、「私たちが扱うのは、あくまでも日常のサプリメント。マイクログラム単位の安全で現実的な日常摂取量の範囲内で、確実に骨組織へ届き、健全な石灰化を促すためには、72時間の半減期によって、そのビタミン機能を全身・骨組織で実質的に発現させるMK-7の化学構造であることが実質的に絶対の必要条件になると考えている」といい、15日のセミナーでは、「その前提に立ち、『健全な骨質をつくる生化学的メカニズムと、なぜ今MK-7なのか』について説明したい」と話す。

【石川太郎】

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