企業物価、8月前年同月7.6%高 飲食料品4.3%高、前月比も0.3%上昇
日本銀行が11日に公表した企業物価指数(8月速報)によると、国内企業物価指数(2020年平均=100)は136.1となり、前年同月比7.6%上昇した。前月比では0.2%低下した。夏季電力料金調整後では、前年同月比7.7%上昇、前月比0.1%低下となった。
8月速報で訂正された7月の国内企業物価指数は136.4で、前年同月比7.7%、前月比0.4%それぞれ上昇していた。8月は前年同月比で引き続き7%台の上昇となったものの、前月比では下落に転じた。
飲食料品、前年同月比4.3%上昇
食品関連では、飲食料品が130.0となり、前年同月比4.3%、前月比0.3%それぞれ上昇した。8月速報で訂正された7月の飲食料品は指数129.6、前年同月比4.0%、前月比0.5%上昇だったことから、8月は前月比の伸びが鈍化したものの、前年同月比の上昇率は0.3ポイント拡大した。
国内企業物価指数の前月比に対する飲食料品の寄与度は0.04%のプラスとなった。主な上昇品目には、冷凍調理食品、菓子パン、水産びん・かん詰が挙げられた。
農林水産物は指数162.1となり、前年同月比2.5%上昇したが、前月比では2.3%低下した。前月比に対する寄与度はマイナス0.12%で、精米、豚肉、しらす干しが主な下落品目となった。
輸入食品、前年同月比7.4%高
輸入物価指数(円ベース)は193.7となり、前年同月比24.8%上昇した。前月比では3.0%低下した。8月速報で訂正された7月値は、前年同月比29.3%上昇、前月比1.2%上昇だった。8月は前年同月比の上昇率が4.5ポイント縮小し、前月比では下落に転じた。
契約通貨ベースの輸入物価指数は142.0で、前年同月比16.7%上昇、前月比1.0%低下した。
このうち「飲食料品・食料用農水産物」の円ベース指数は180.0となり、前年同月比7.4%上昇した。前月比では1.7%低下した。7月は指数183.1、前年同月比9.0%上昇、前月比0.2%上昇だった。8月は前年を上回る水準が続いたものの、前月比では低下した。
契約通貨ベースでは、「飲食料品・食料用農水産物」は前月比0.1%低下、前年同月比2.0%上昇となった。
国内企業物価は前月比マイナス
国内企業物価指数全体の前月比0.2%低下に対し、電力・都市ガス・水道はマイナス0.14%の寄与となり、都市ガス、事業用電力が主な下落品目として挙げられた。
農林水産物と石油・石炭製品もそれぞれマイナス0.12%の寄与となった。石油・石炭製品では、B重油・C重油、ジェット燃料油、潤滑油が下落した。
これに対し、非鉄金属は0.10%のプラス寄与となり、銅、アルミニウム合金ダイカスト、金地金が上昇。飲食料品とプラスチック製品もそれぞれ0.04%のプラス寄与となった。
輸入エネルギー価格も下落
輸入物価指数(契約通貨ベース)の前月比では、石油・石炭・天然ガスがマイナス1.18%と大きなマイナス寄与となった。原油、ナフサ、液化石油ガスが主な下落品目として挙げられた。
輸入物価指数の「石油・石炭・天然ガス」は円ベースで前月比6.1%低下したものの、前年同月比では42.2%上昇した。契約通貨ベースでは前月比3.7%低下、前年同月比32.8%上昇となった。
【編集部】

