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江崎グリコ、独自乳酸菌のメカニズム解明 免疫細胞の連携促進を確認、国際誌に成果掲載

 江崎グリコ㈱(大阪市西淀川区、江崎悦朗社長)はこのほど、独自乳酸菌「Lactobacillus helveticus GCL1815」(以下、GCL1815株)に関する新たな細胞実験の結果を発表した。同菌株が免疫反応の起点となる樹状細胞を活性化し、その後のT細胞による防御反応を促す可能性を確認した。今回の成果は、7月に国際誌「Biochemistry and Biophysics Reports」に掲載されている。

 これまでのヒト試験において、GCL1815株の摂取による樹状細胞の活性化や風邪様症状の軽減などが報告されていた。今回の研究では、ヒト単球由来樹状細胞(MoDC)を用いたT細胞との共培養実験を実施した。

 その結果、GCL1815株を加えて培養した樹状細胞では、T細胞への抗原提示に関わる「HLA-DR」や共刺激分子「CD86」の発現が有意に増加した。さらに、Th1免疫応答を誘導するサイトカイン「IL-12」の産生が著しく高まることが分かった。
 また、GCL1815株を作用させた樹状細胞をT細胞と共培養したところ、CD4陽性T細胞およびCD8陽性T細胞の増殖が促進された。特にCD8陽性T細胞においてより大きな変化が確認され、ウイルス感染防御に重要なインターフェロン・ガンマ(IFN-γ)の産生量も大きく増加したという。

 免疫細胞が細菌成分を認識する受容体である「TLR2」および「TLR4」を阻害する実験では、TLR2を阻害した場合にIL-12の産生が抑制された。TLR2は細菌の細胞壁構成成分を認識するため、GCL1815株の細胞壁成分が免疫調節メカニズムの一部に関与している可能性が示唆された。

 同社は、これまでのヒト試験で示されてきた健康価値を免疫学的な視点から補強する重要な知見だとしている。今後はさらに作用機序の解明と有用性の検証を進める方針。

(冒頭の写真:同社リリースより)

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