日清食品、減益の決算 売上収益は前年比増も、コスト増や飲料事業の苦戦響く
日清食品ホールディングス㈱(東京都新宿区、安藤宏基社長)はこのほど、2026年3月期連結決算(25年4月1日~26年3月31日)を発表した。売上収益は前年比1.5%増の7,881億3,100万円と増収を確保したが、利益面で営業利益が同16.2%減の623億3,000万円と減益となった 。
飲料事業は健康系飲料の反動減で苦戦
報告セグメントのうち、低温・飲料事業の売上収益は1,041億6,700万円(同28億1,700万円増)だったが、営業利益は77億2,100万円(同8億8,000万円減)と振るわなかった。特に飲料事業の落ち込みが顕著で、乳酸菌飲料『ピルクル ミラクルケア』シリーズが、昨今の睡眠ブームのピークアウトにより販売を減らしたほか、コンビニエンスストア向けの売上も低調に推移した。秋に投入した新製品『ピルクル 免疫スタイル』や『ピルクル エイジングライフ』、主力の『十勝のむヨーグルト』のリニューアルによる寄与も限定的な範囲にとどまった。さらに、関西工場の増築に伴う減価償却費の増加や広告宣伝費の投下も利益を押し下げた。
一方、即席めん事業はグローバルで需要が伸長し、世界総需要は過去最高を記録。国内の日清食品㈱では『カップヌードル』群が順調に推移し、明星食品㈱も「汁なし麺」の戦略が奏功して増収増益を達成した。米州地域では高付加価値商品の導入を進めたが、米国での販売数量減少や拡販費の増加によりセグメント全体では減収減益となった。
27年3月期の通期連結業績予想は、売上収益8,600億円(同9.1%増)、営業利益660億円~695億円(同5.9%~11.5%増)を見込んでいるとしている。

