ファーマフーズの医薬品広告に改善の申入れ Cネットが坐骨神経痛改善薬『ハスV』の広告を問題視
適格消費者団体の(特非)消費者被害防止ネットワーク東海(Cネット、愛知県名古屋市、荻原典子理事長)が、㈱ファーマフーズ(京都市西京区、金武祚社長)に対し、同社が販売する医薬品『ハスV』に関連する広告表現の是正を求める申入書を送付していたことが分かった。
申入れの対象となったのは、ファーマフーズが運営するウェブサイト上に掲載されている、「原因からしっかり改善」、「10秒治療法」、「速攻治療薬」、「坐骨神経痛に効くトリプルアプローチ」、「痛み・しびれを内側からしっかり治してくれる」、「効果は当然。明治薬品のこだわり」、「坐骨神経痛に聞いてツライ痛み・しびれを治してくれる」などといった表現。Cネットはこれらの記載について、「あたかも坐骨神経痛の改善を保証するかのような誤認を招く内容である」と指摘している。
申入書では、これらの広告表現が、薬機法(薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)第66条「誇大広告等」に違反する恐れがあると指摘している。具体的には、薬機法により医薬品などについて虚偽・誇大な広告は禁止されており、効果を保証するような表現や最大級の表現(例:「速攻治療薬」など)も禁じられている。
さらにCネットは、景品表示法にも違反する可能性があると指摘。景表法では、商品やサービスの品質・効果について、実際以上に優良であると示す優良誤認表示が禁止されている。今回の広告表現は、『ハスV』の効果について一般消費者に過剰な期待を抱かせ、不当に顧客を誘引する恐れがあると懸念している。
Cネットは、ファーマフーズに対して、当該広告表現の改訂またはサイトの削除を要請。回答期限を2025年5月22日と定め、書面での回答を求めている。また、回答の有無や内容、申入れ後の経過については、必要に応じて団体のホームページなどを通じて公表する可能性があるとしている。
【編集部】
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