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22年の消費者トレンド
GNGの武田代表に聞く

免疫めぐるニーズ 高まる可能性

 2022年、サプリメントや健康食品などヘルスケア食品をめぐる消費者トレンドはどう変化するのか。約4,800人の生活者、消費者を健康セグメントごとに分類し、人びとの健康・ウェルネスに対する意識、行動などの変化を分析するなどした「ウェルネストレンド白書」(2021年12月発刊、発行:(一社)ウェルネス総合研究所)の監修を務めた㈱グローバルニュートリショングループ(東京都豊島区)の武田猛代表(=写真)に聞いた。

──2022年に消費者ニーズが高まりそうなヘルスケア食品を予測して下さい。

武田 新型コロナウイルスの影響がしばらく残りそうです。欧米では、新型コロナ禍で免疫関連の商品、特にサプリメントが急成長しました。その背景には、以前から免疫に関するヘルスクレームが可能であったことがあると思います。つまり、欧米の消費者にしてみれば、免疫に関するヘルスクレームに特段の新規性はなかった。その一方で、日本においてそうしたサプリメントや食品が登場したのは20年と日がまだ浅い。そのため、欧米と比べて日本の消費者は、免疫とは何か、といったところをまだまだ理解できていないはずです。

 ただ、そうした中でも22年は、『健康な人の免疫機能の維持に役立つ』などとうたえるキリングループのプラズマ乳酸菌(機能性表示食品の機能性関与成分)の存在感がさらに高まっていく可能性があります。理由は、現時点(12月2日)ですでに30件近くが届け出されていること。また、カンロや森永製菓といったグループ外企業との『連合軍』的に、プラズマ乳酸菌配合商品の販売が始まっていること。プラズマ乳酸菌=免疫といった認知が広がっていきそうです。

──勢い、免疫機能を維持するヘルスケア食品のニーズが高まる可能性がある、と。ただ、だとしても、プラズマ乳酸菌に続く第2、第3の機能性関与成分が出てこないとプラズマ乳酸菌の「独り勝ち」かもしれません。

武田 実際、当面のところ市場を独占すると思います。こと免疫に関わるヘルスクレームは、既存のエビデンスだけで対応するのは難しい。そのため、新たに臨床試験を行う必要があります。他方で、コロナワクチンの接種がかなり進んでいる状況がある。そうした中で免疫機能に及ぼす働きを検証する臨床試験を適切に行えるかどうか。とても難しい状況になっています。

──プラズマ乳酸菌はいいタイミングで出てきました。

武田 そう思います。ただし、先ほども申し上げましたが、免疫に対する消費者の理解が追いついていない。従って、欧米のように日本でも免疫市場を定着させるには、消費者に対する教育、啓発が求められると思います。正常な免疫機能を維持するとはどういうことなのか。そこを消費者に正しく啓発していかないと、プラズマ乳酸菌も定着できない可能性があります。

※この続きは「Wellness Monthly Report」2022年1月号(第43号)で。

【聞き手・文:石川 太郎】

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