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香港でも「シブトラミン」含有サプリ 香港衛生署が注意喚起

 (国研)医薬基盤・健康・栄養研究所(東京都新宿区)は28日、香港衛生署(Department of Health)が医薬品成分「シブトラミン」などを含む製品に対して注意喚起を行ったと伝えた。

 同品は、痩身効果を標ぼうして店舗で販売されていたサプリメント。当局が買上調査を行ったところ、医薬品成分「シブトラミン」、「スピロノラクトン」が検出された。今のところ、同品との因果関係が疑われる健康被害については不明という。

 シブトラミンを含有するサプリメントは今月、我が国でも相次いで確認されており、健康被害の報告もある。
 国立栄研によれば、シブトラミンは1997年に肥満抑制薬としてアメリカFDAの許可を受けているが、日本では未承認。副作用として血圧上昇および心拍数増加などが報告されており、心臓病の持病のある人は服用を避けたほうがよいとされている。アメリカ国内ではFDAの許可後、多数の死亡事例が出た。その後、心血管疾患歴のある患者では心血管疾患再発リスクが高くなるという欧州で実施されたSCOUT試験(Sibutramine Cardiovascular OUTcome Trial)の結果をうけ、2010年10月、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでメーカーによる任意回収が決定。開発したメーカーはすでに販売・流通を中止しているとされている。

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