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食事由来の抗酸化能と糖尿病発症リスク軽減、関連性「認められず」

食事由来の抗酸化能と糖尿病発症リスク軽減には関連性が見られないことが、21日公表された(国研)国立がん研究センターの研究班によるコホート研究の結果からわかった。研究論文は学術誌「Nutrition」に掲載された。

 研究班は、1990年と93年に全国11地域に在住していた40~69歳のうち、研究開始から5年後の時点で糖尿病やがんなどの既往歴がない約6万4,000人の男女を対象に、5年間にわたって追跡した。食事全体の抗酸化能を把握するため、鉄還元抗酸化能(FRAP法)、酸素ラジカル吸収能(ORAC法)、総ラジカル捕獲抗酸化能(TRAP法)を用いて算出した。

 研究開始から10年後に実施したアンケート調査で、新たに糖尿病と診断されたのは男性が692人、女性が499人だった。食事由来の抗酸化能値(FRAP、ORAC、TRAP)をそれぞれ4グループに分類し、糖尿病の発症との関係を調べたところ、統計的に有意な関連性は認められなかったと報告している。

 抗酸化物質を豊富に含む食品の摂取により、酸化ストレスが軽減し、糖尿病発症リスクが低減されると言われてきたが、今回の研究ではそうした関連性は見られなった。

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