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血管機能の届出 じわりと増える 
しなやかさ維持 飲料大手も動く

 血管機能に対する働きをうたう機能性表示食品がじわりと増えている。加齢に伴い低下する血管の柔軟性(しなやかさ=血管を締め付けた後の血管の拡張度)を維持する働きを訴求するもの。初登場は、コロナ禍初年の2020年12月。その4カ月前に公開された「免疫機能の維持」の陰に隠れてしまった感もあるが、革新性では引けをとらないヘルスクレームを届け出る動きが活発化しつつある。

 血管機能の届出総数は今月8日時点で22件。免疫機能の届出件数は36件であるのに比べるとやや見劣りするが、60件余りの新規届が公開された直近(今月1日)の届出データベース情報更新では、一度に4件の届出が積み上がった。販売が始まった製品の数はまだ限られる。

 現在までの届出者の顔ぶれを見てみる。サントリー食品インターナショナル㈱(東京都港区)やアサヒ飲料㈱(同墨田区)といった飲料大手が届け出ている。サントリー食品は『伊右衛門』、アサヒ飲料では『アミール』で届出を行った。

 また、㈱日本薬師堂(東京都目黒区)、㈱インシップ(千葉県浦安市)、㈱日本薬健(東京都港区)、オリヒロプランデュ㈱(群馬県高崎市)、イワキ㈱(東京都中央区)、㈱オーガランド(鹿児島県霧島市)、ファイテン㈱(京都市中京区)なども届け出た。現在までにインシップ、日本薬師堂などが販売を始めている。

 現在のところサプリメントでの届出が多く、高めの血圧を下げる働きが報告されているGABAも機能性関与成分にするかたちで、ダブルヘルスクレームを行う届出も複数見られる。

現時点で4つの機能性関与成分

 一方、機能性関与成分を見ると、現在までに4成分が届出実績を作った。先鞭をつけた㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市)の独自素材、「フラバンジェノール」(松樹皮抽出物)に含まれるプロシアニジンB1及びB3を始め、原材料メーカーの林兼産業㈱(山口県下関市)が製造販売を手掛ける「カツオエラスチン」に含まれるカツオ由来エラスチンペプチド、「クロノケア」の製品名で知られるフジッコ㈱(神戸市中央区)の黒大豆種皮抽出物に含まれる黒大豆ポリフェノール、そしてアサヒグループ食品㈱(東京都墨田区)のラクトトリペプチド(VPP、IPP)の届出が公開。特に、カツオ由来エラスチンペプチドの届出が増加傾向を見せている。

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