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腸内環境と自然由来素材の関係性を研究 ロート製薬、メタジェンと共同研究を実施

 ロート製薬㈱(大阪市生野区、瀬木英俊社長)はこのほど、腸内環境と自然由来素材との関係性についての研究結果を発表した。㈱メタジェン(山形県鶴岡市、福田真嗣社長)との共同研究で、in vitro試験を実施。グループ会社であるユーヤンサン(Eu Yan Sang International Ltd.、シンガポール)が所有する自然由来素材を対象に、腸内細菌叢や腸内代謝物質への影響を、ヒト便検体を用いて解析。エビデンスに基づいた機能性素材評価を行った。

 6人の異なるヒト便を用いたin vitro培養試験「MGScreening™」により、各素材がもたらす腸内環境への影響を比較解析し、腸内細菌叢と短鎖脂肪酸産生量への影響を明らかにした。
 それによると、自然由来素材の種類よりも腸内細菌叢の個人差が大きく影響を与えるケースも認められた一方、特定の自然由来素材では個人差を超えて各エンテロタイプ(個人における腸内細菌叢の特徴を表す指標の1つ)に共通の影響をもたらすことも明らかになった。また、ヒト腸内における主要な短鎖脂肪酸である酢酸、プロピオン酸、酪酸それぞれの産生量を調べたところ、素材ごとに異なる傾向が認められた。Lok Mei Pa Pills(LMP)を添付したサンプルでは、特に高い酪酸産生が認められ、免疫機能増強や腸内環境改善への応用が期待される結果となったという。

 今後は、自然由来素材のヒト介入試験や症例集積を通じた臨床的有用性の検証を実施することで、腸内環境の可視化と科学的根拠に基づく個別最適化素材提案による次世代型パーソナライズド・ヘルスケアへと展開させる。同社では、今後も素材開発と科学的アプローチを両立した研究を続けることで、機能性食品や化粧品等の処方開発、製品開発へ応用するとしている。

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