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特集・周年企業<東洋新薬>
設立25周年 売上高300億円突破の軌跡

サプリメント・健康食品、化粧品受託開発・製造の㈱東洋新薬(本部:佐賀県鳥栖市、服部利光社長)は今年、会社設立から25周年を迎える。グループ売上高が300億円を突破(2021年9月期)するまでに至る同社の軌跡を、ポイントを押さえながら駆け足で振り返る。

3つのターニングポイント 1つ目は2001年に

 東洋新薬は服部利光現社長が1997年に設立。93年、服部社長が設立した化粧品卸販売会社、㈱セブンシーズを前身とする。同社の健康食品部門を独立させる形で東洋新薬は立ち上がった。

 本稿を執筆するに当たり、現在の東洋新薬が形作られるにあたりターニングポイントとなった出来事を3つ、同社に尋ねた。

 第1のターニングポイントは、設立4年後の2001年に訪れた。医薬品GMP準拠工場と本社機能、さらに研究所を兼ね備えた本部・鳥栖第一工場の竣工、そして稼働の開始だ。顧客が販売する製品の研究・開発から製造までを一手に手掛けるODEM(オデム。OEMとODMを組みわせた同社の造語)企業としての本格的な歩みが同年に始まる。

05年、トクホ表示許可件数1位

 ちなみに、同社は独自素材(原材料)の開発にも定評がある。代表例としてはフラバンジェノールや葛の花エキスなどが挙げられるが、第1弾となったフラバンジェノールの研究開発に着手したのが前年の2000年のことだ。また、同社を研究開発型受託製造企業として知らしめることになったトクホ(特定保健用食品)に関する取り組みも会社設立早々にスタート。02年には、現在も主力受託商材である青汁製品について、日本初のトクホ表示許可を取得した。

 そのトクホが第2のターニングポイントとなる。

 トクホの表示許可件数で日本一になったことを2つ目のポイントとして同社は挙げた。05年のことだ。その後も表示許可件数を伸ばし続け、21年11月末時点で累計259件。第2位を大きく引き離す。会社設立の初期段階から、機能性を表示するのに国の許認可が必要なトクホの研究開発に注力してきたことが、その後、独自素材であり、トクホの関与成分でもある、葛の花エキスに代表される機能性表示食品に関する実績につながる。

 06年以降の動きを見てみよう。同年に大麦若葉など青汁の原料の栽培管理、一次加工を行う熊本工場を竣工。08年、鳥栖工場が米FDA-GMP基準に準拠。10年、フランスの国立トゥールーズ理工科学院とフラバンジェノールの共同研究を開始。12年、佐賀県との間で産業振興に関する包括連携協定を締結。13年、医薬部外品(化粧品)の承認品目数が2年連続で年間1位に(15、16年も同様)。17年、京都大学と連携協定を締結、18年、東京大学との連携協定に基づく研究成果として大麦若葉末の腸内細菌叢改善作用を発表──。

19年、新たな生産拠点を稼働

 そして19年、生産規模の拡大および効率化を目的に、約75億円を初期投資して建設した新たな生産拠点「インテリジェンスパーク」を鳥栖に竣工、6月に稼働を開始する。第3のターニングポイントがそれだ。延床面積2万2,000平方メートル、RC造6階建ての陣容を誇るインテリジェンスパークの竣工によって、中期経営目標であるグループ売上高500億円の達成に向け、高品質かつ高付加価値の製品の製造基盤を整えた形だ。

 25年後に迎える50周年に向けて同社はこう抱負を語る。「付加価値の高い商品を通して、世界の人々の『健康』と『美』に貢献し、ODEMで業界No.1カンパニーとなるよう今後も邁進します」。

(冒頭の画像:3つ目のターニングポイントとなった「インテリジェンスパーク」)

<COMPANY INFORMATION>
所在地:佐賀県鳥栖市弥生が丘7-28(本部・鳥栖工場))
URL: https://www.toyoshinyaku.co.jp
問合せ:https://www.toyoshinyaku.co.jp/contact/
事業内容:健康食品・化粧品・医薬品・医薬部外品の受託製造

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