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消費者庁、アレルギー表示の義務品目に「クルミ」、推奨品目に「アーモンド」

 消費者庁は5日、消費者委員会食品表示部会にアレルギー表示制度の改正案を示した。義務表示品目に「クルミ」、推奨品目に「アーモンド」をそれぞれ追加する。

 推奨品目に追加する「アーモンド」については今年度中に通知し、スタートさせる。一方、義務表示品目となる「クルミ」については罰則が課せられるため、分析方法の開発を待って、食品表示基準を改正する。

 消費者庁が昨年度に実施した食物アレルギーによる健康被害実態調査によると、「クルミ」による即時型症例数は前回調査(2015年度)の74件から251件に急増。ショック症例数も7件から42件に増加した。「アーモンド」は即時型症例数が21件に上った。調査結果を踏まえて、消費者庁では推奨品目の「クルミ」を義務表示品目に昇格させ、「アーモンド」を推奨品目に追加することが妥当と判断した。

 同部会の各委員も、改正案の支持に回った。また、健康被害の症例が報告されなかった「マツタケ」については、「推奨品目から外してもよいのではないか」という意見が寄せられた。

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