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江崎グリコ、「短鎖脂肪酸」を啓もう 「タンサ(短鎖)脂肪酸プロジェクト」キックオフ発表会

 江崎グリコ㈱(大阪市西淀川区、江崎悦朗社長)はきょう(13日)、「『タンサ(短鎖)脂肪酸プロジェクト』キックオフ発表会・セミナー」を都内とオンラインで開催した。

 同社は、“腸内環境を良好に保つことが全身の健康につながる“という考えのもと、長年にわたり腸内細菌の研究に注力してきた。肥満と密接に結びついたさまざまな疾病が人々の健康課題となる中、同社では、その解決のために「ビフィズス菌」と「短鎖脂肪酸」の研究で寄与していきたいと考え、同プロジェクトを立ち上げた。各分野の研究エキスパート7人のメンバーが一丸となった「タンサ(短鎖)脂肪酸探査チーム」が始動し、研究・啓発活動・情報発信などの取り組みをスタートする。

 同社乳業・洋生菓子マーケティング部の中川充子氏による同プロジェクトの紹介に続き、第1部では、赤坂ファミリークリニック院長の伊藤明子氏が、「世界各国の肥満動向と腸内環境~特に短鎖脂肪酸に着目して~」と題して講演。伊藤氏は、「肥満は、現在、世界の死亡リスク因子の第5位。肥満は全身の慢性炎症状態であり、その肥満と腸内環境は密接な関係にあることから、腸内環境を整えることが肥満解消につながる可能性がある」と指摘した。

 また、「短鎖脂肪酸は、プロピオン酸、酪酸、酢酸など、食物繊維が腸内細菌で代謝されることにより、大量に産生する。短鎖脂肪酸がさまざまな免疫応答調節に関与していることや肥満の抑制、ミネラルの腸管での吸収促進につながることが分かってきた」と解説した。

 第2部では、同プロジェクトのリーダーを務める、同社商品技術開発研究所、微生物機能活用グループの齋藤康雄氏が、「江崎グリコのビフィズス菌と、タンサ脂肪酸研究について」と題してプレゼンを行った。齋藤氏は、これまでの同社のビフィズス菌研究を振り返ると同時に、「タンサ脂肪酸は、全身の受容体に作用し、健康機能を体現する。今後、未知の機能の発見が得られるよう研究を進める」と話した。

 同じくプレゼンを行った同プロジェクトメンバーの、同社商品技術開発研究所、乳業・洋生菓子グループの馬場悠平氏は、「タンサ脂肪酸の可能性に目を向け、抗肥満、脳機能など全身の健康への影響について研究を進め、啓発活動を行うことで、現代人の健康課題解決に寄与していく」と話した。

(冒頭の写真:左から中川氏、馬場氏、齋藤氏、伊藤氏)
 

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