1. HOME
  2. 健康食品
  3. 帝人、プロバイオ事業の基盤強化 国内乳酸菌・納豆菌メーカーの全株式譲受へ

帝人、プロバイオ事業の基盤強化 国内乳酸菌・納豆菌メーカーの全株式譲受へ

1925年創立「目黒研究所」の事業、人員、設備引き継ぐ

 帝人㈱(大阪市北区)がプロバイオティクス事業の基盤を強化する。8日、乳酸菌や納豆菌を製造販売する㈱目黒研究所(大阪市中央区)の発行済み全株式を今年10月までに譲り受けると発表した。目黒研究所の事業と人員、設備を引き継ぎ、同社の既存事業を継続しながら、帝人プロバイオティクス事業の開発・製造拠点として活用する。これにより、同事業の競争力を確保しながら事業拡大を図る。新たな有用菌の開発を目指す。

 目黒研究所の発行済み全株式を保有する丸石製薬㈱(大阪市鶴見区)が帝人に全株式を譲渡することになった。同日、譲渡契約を締結し、帝人とともに発表した。

 発表によると、目黒研究所は、医薬品・健康食品原料および飼料添加物向けに、乳酸菌や納豆菌の製造販売のほか受託事業を行うメーカーで、創立1925年の老舗。北里研究所などで学んだ細菌・免疫学者の目黒庸三郎博士が「大阪実験治療研究所」として立ち上げた。37年に現社名に改称、97年に経営権を丸石製薬に譲渡。以来、丸石製薬が人的、財務的側面から事業基盤の強化を支援していた。2021年度の売上高は7億3,000万円。

 一方、帝人は、20年にプロバイオティクス事業に参入していた。海外大手サプライヤーのクリスチャン・ハンセン社と販売代理店契約を締結し、同社製乳酸菌・ビフィズス菌の素材・製品販売を開始。乳酸菌については機能性表示食品向けにも販売を展開している。プロバイオティクス事業を手掛ける前はプレバイオティクスに着目。16年からスーパー大麦「バーリーマックス」、18年からは水溶性食物繊維「イヌリア」を販売してきた。

(冒頭の画像:帝人が丸石製薬から全株式を譲り受ける目黒研究所の加西工場。報道資料から)

関連記事:機能性表示食品、「膣内環境」めぐる届出公開

TOPに戻る

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

LINK

掲載企業

INFORMATION

お知らせ