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ファーマフーズ、約10%の減収に 24年7月期第2四半期、広告宣伝費を前期比2割超抑制

 ㈱ファーマフーズ(京都市西京区、金武祚社長)が11日発表した2023年8月から24年1月期(24年7月期第2四半期)の連結決算は売上高が前年同期比9.9%減の316億5,200万円、純利益は7億6,800万円の黒字(前年同期は9億1,400万円の赤字)だった。この期間に投じた広告宣伝費は169億9,000万円で、前年同期と比べて2割以上抑制した。

 主力の医薬部外品、健康食品などの通販事業(BtoC事業)の連結売上高は、広告宣伝費を抑制したこともあり、11.5%減の273億3,500万円になった。このうちサプリメントの売上高は44.4%減の41億7,800万円、化粧品は40.2%減の39億7,200万円と落ち込みが大きかった。ただ、『ニューモ育毛剤』など医薬品・医薬部外品の売上高は15.6%増の189億1,800万円と2ケタの伸びを見せた。

 また、「ファーマギャバ(GABA)」など機能性食品素材の事業者向け販売などを行うBtoB事業の連結売上高は2.5%増の41億7,100万円。このうち、機能性素材の売上高は16%増の9億4,600万円、グループの明治薬品㈱がドラッグストアを通じて健康食品や医薬品を販売する卸売事業は30.5%増の6億3,200万円の売上高を計上するなど、BtoB事業は比較的好調に推移した。

通期連結売上高予想を約79億円引き下げ

 ファーマフーズは同じ日、24年7月期の通期業績予想の下方修正を発表した。従来予想は売上高が約720億円、利益は純利益として約28億円を見込んでいたが、それぞれ641億円、18億円になりそうだという。それぞれ従来予想から約79億円、約9億8,000万円引き下げた。売上高は前期比で40億円超の減少、純利益は同じく前期比で4割の減少を見込む。

 新製品の育毛剤『ニューZ』(第2類医薬品)、漢方薬『防風通聖散』(同)の広告宣伝が後ろ倒しとなり、拡販が進まなかったことが響いた。生産委託先の稼働率低下や原材料メーカーの出荷制限などを受けて製造遅延が生じたためだという。また、「法令改正への対応、広告品質の改善及びコールセンターでの応対品質の向上の強化を最優先」としたことも理由に挙げる。広告表示規制も業績を下振れさせる要因になったようだ。

 さらに、能登半島地震でグループ会社の生産設備が被害を受け、製造受託した医薬品の出荷に遅延が発生したほか、卵殻膜の高度利用をめぐる研究開発費が想定より増えることも、通期業績予想の下方修正に影響した。

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